夢は私たちの心の奥底にある願望や恐怖、記憶や感情などを反映した物であるとされています。
ですが、中には未来の出来事を予知する夢があると言われています。
このような夢を予知夢と呼びます。
予知夢は、夢で見たことが現実に起こる場合と、逆の形で起こる場合があります。
前者を正夢、後者を逆夢と呼びます。
予知夢は、自分の人生に関わる重要な出来事を予感する場合もあれば、些細なことを予知する場合もあります。
また、予知夢には、警告夢やデジャヴなど、さまざまな種類があります。
予知夢は、科学的にはまだ完全に解明されていない現象ですが、スピリチュアルな観点からは、自分の魂や宇宙とのつながりを感じることができると考えられています。
予知夢とは?
ここでは、予知夢の最も基本的な話をお伝えさせて頂こうと思います。
まずは、予知夢の定義や、正夢と逆夢の違いについて見ていきましょう。
予知夢の定義
予知夢とは、夢で見たことが現実に起こる夢のことです。
予知夢には2種類あります。
1つ目は、夢の内容がそのまま現実となる場合。
2つ目は、特定の出来事を象徴する夢を見て、それが現実となる場合。
例えば、夢で自分が妊娠していることを知ったら、現実でも妊娠していることが判明するというのが、そのまま現実に起こる予知夢です。
一方、夢で自分が結婚式を挙げていることを見たら、現実では結婚するということではなく、自分の人生に大きな変化が訪れるということを示すというのが、象徴的な夢を見た後に出来事が起こる予知夢です。
夢で見たことが現実に起こるまでの時間
予知夢は、夢で見たことが現実に起こるまでの時間が短い場合もあれば、長い場合もあります。
例えば、夢で見たことがその日のうちに現実に起こる場合や、数日後に現実に起こる場合は、現実になるまでの時間が短い予知夢です。
一方、夢で見たことが数ヶ月後や数年後に現実に起こる場合は、現実になるまでの時間が長い予知夢です。
時間が長い予知夢は、夢で見たことを忘れてしまったり、現実に起こるとは思わなかったりすることが多いですが、現実に起こったときに夢を思い出すことが多いとされています。
予知夢の内容について
予知夢の内容は、自分の人生に関わる出来事を予知する場合もあれば、他人や社会に関わる出来事を予知する場合など色々とあります。
例えば、自分が運命の人と出会うことや、自分が事故に遭うことなどは、自分の人生に関わる出来事です。
一方、他人が結婚することや、自然災害や戦争などの社会的な出来事は、他人や社会に関わる出来事を夢で見ることもあります。
また予知夢の内容の重要度もまちまちで、重要なことを予知する場合もあれば、些細なことを予知する場合もあります。
例えば、自分が受験に合格することや、自分が宝くじに当たることなどは、自分にとって重要なことです。
一方、自分が電車に乗り遅れることや、自分が風邪をひくことなどは、些細なことだと言えますよね。
予知夢の材料は?
予知夢は、夢で見たことが現実に起こるという点だけを見ると、一般的な夢とは異なります。
しかし予知夢も夢の一種であり、夢のメカニズムや原理は一般的な夢と同じであるという考えもあります。
つまり、予知夢は、私たちの心の奥底にある願望や恐怖、記憶や感情などを反映したものであり、夢の中で自分の無意識や潜在意識にアクセスすることで、未来の出来事を予知することができるという考えです。
一方でスピリチュアル的には、高次元が関わっているなど、大きな存在が関わっていると考える方もいらっしゃいます。
正夢と逆夢の違い
予知夢は、夢で見たことが現実に起こる場合と、逆の形で起こる場合があります。
前者を正夢、後者を逆夢と呼びます。
正夢と逆夢の違いは、以下のようになります。
- 正夢
夢で見たことが現実にそのまま起こる夢
例:夢で自分が転んでいることを見たら、現実でも転んでしまう - 逆夢
夢で見たことが現実に逆の形で起こる夢
例えば、夢で自分が不幸なことを見たら、現実では幸なことが起こる
正夢と逆夢の違いは、夢の内容や現実の状況によって変わります。
正夢と逆夢の違いを理解することで、予知夢の意味やメッセージをより正確に捉えることができます。
正夢、逆夢以外の呼び方
予知夢には、正夢や逆夢のほかにも、さまざまな種類があります。
ここでは、代表的な予知夢の種類について紹介します。
警告夢
警告夢とは、夢で見たことが現実に起こる前に、自分や他人に危険や不幸が迫っていることを知らせる夢のことです。
警告夢は、正夢と逆夢のパターンとがあります。
例えば、夢で自分が車に轢かれることを見たら、現実でも車に轢かれるというのが、正夢として見る警告夢です。
一方、夢で自分が歯が抜けることを見たら、現実では歯が抜けるということではなく、自分の健康や金運に問題があるということを示すというのが、逆夢としてみる警告夢です。
この警告夢は、自分の身に危険が及ぶ可能性が高い場合や、自分の人生に大きな影響を与える場合に見やすいとされています。
やけに印象に残っている夢を見たら
警告夢に限らず、夢になにかしらのメッセージが込められている場合は、寝起き後もその夢が気になるという事が多くあります。
ですから寝起き後も見た夢が気になる場合は、夢の内容やシンボルを分析して、自分に何を伝えたいのかを理解しましょう。
インターネットなどを見ると、夢で出た動物や物が何を意味するのかを調べられるサイトが多く見つかりますよ。
ただ動物や物が何を意味するのかは、個人差がある場合も多いとされています。
ですから、サイトに書かれた内容がしっくりと来ない場合は、他のサイトを見るなどをしてみるのも良いかもしれません。
デジャヴ
デジャヴは、フランス語で「既視感」という意味です。
デジャヴは、予知夢の一種と考えられています。
ですが予知夢とは異なり、夢で見たことを覚えていない場合が多いです。
デジャヴは、夢で見たことが現実に起こるまでの時間が短い場合や、夢で見たことが些細なことの場合に起こりやすいためです。
例えば、夢で見たことがその日のうちに現実に起こる場合や、夢で見たことが会話の内容や風景などの場合に、デジャヴを感じることがあります。
デジャヴは些細な事を夢として見た結果であることが多いのですが、一部は自分にとって重要な意味を持つこともあります。
例えば、デジャヴを感じた出来事がキッカケで、自分の人生に大きな影響を与える人物に出会うなどです。
ですからデジャヴを感じたときは、その場面や感覚に注目して、自分に何か伝えたいことがないのか考えてみましょう。
予知夢の見分け方
予知夢は、夢で見たことが現実に起こるという点で、一般的な夢とは異なります。
しかし、予知夢と一般的な夢の区別は、必ずしも簡単な事ではありません。
ただ予知夢には、通常の夢との違いも存在します。
その違いも絶対の物ではないのですが、その違いに注目して予知夢かどうかを判断することを続けていると、徐々にそういった判断をする感性が養われていきます。
この結果、直観的に予知夢かどうかを判断できるようになります。
ですから、これからお伝えする正夢の可能性が高い夢の特徴に注目して、正夢かどうか判断する習慣をつけてみるのも良いかもしれませんよ。
- 夢の内容が現実ではありえないような出来事である
自分にとって重要な出来事である場合。例えば、夢で自分が空を飛んだり、有名人と結婚したり、死んだ人と会話したりすることは、現実ではありえない出来事です。 - 夢の内容が自分にとって重要な物である
夢で自分が運命の人と出会ったり、自分の夢が叶ったり、自分にとって大切な人が亡くなったりすることは、自分にとって重要な出来事です。 - 夢の内容が現実で起こった出来事と具体的に一致している
例えば、夢で自分が電話をかけたり、メールを送ったり、本を読んだりすることは、現実でもよくあることですが、夢で見た相手や内容や時間が、現実と全く同じである場合です - 夢の中で、同じ感情や内容を何度も経験する
例えば、夢で自分が試験に落ちたり、旅行に行ったり、病気になったりすることは、現実でも起こりうることです。しかし夢で見た詳細や感情が、何度も経験する場合は、予知夢の可能性があります。
予知夢か普通の夢かを判断する訓練
予知夢か普通の夢なのかを見分ける訓練があります。
それは、夢の内容やシンボルを、寝起きにノートに書き残す習慣をつけることです。
さらにノートを定期的に見直して、正夢となった夢にはチェックを入れておきましょう。
この訓練を行うと、まず夢を覚えているようになります。
そして、どの夢が正夢となったかをチェックしていると、自分はどのような夢が正夢になりやすいのか傾向が分かるようになります。
おわりに
今回は、予知夢についてお伝えしました。
予知夢は普通の夢との区別が難しいという特徴があります。
ですが慣れると予知夢かどうか寝起きに気付く場合も増えてきます。
このため予知夢を人生に活かすのなら、予知夢か普通の夢か判断できるようになることが大切になります。
今回お伝えしたような訓練方法もありますが、寝起きに覚えていたら、夢の中で見た物が何を意味しているのかを調べるだけでも、予知夢かどうか気付きやすくなると仰る方もいます。
ですから予知夢を活かしたい方は、まずは夢で見た内容を調べることから始めると、楽なので良いかもしれませんね。