喪中で年賀状を出せない!どこまでの親戚の不幸が対象になる?

新年を祝う年賀状は、身近な方に不幸があった場合は出せない。

 

このとき喪中ハガキを出すことになるけど、何親等までの不幸が喪中に服する対象になるのだろう?

 

今回は、喪中ハガキを出すことになるのは何親等の不幸までなのかをお伝えさせて頂く。

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喪中の年賀状はどこまでの血縁者(親戚)なら控える?

喪中の年賀状は、どこまでの血縁者(親戚)なら控えるのかというと──2親等まで。

 

ただ、これは目安に過ぎない。

 

どれだけ、亡くなった方とどれだけ親しく関わっていたのかによって、年賀状を控えるかどうかが変わってくる。

 

だから2親等以内であっても、疎遠になっている場合は年賀状を出すこともある。

 

逆に3親等であっても、親しくしていた場合は喪に服すことがある。

 

なぜ、このように曖昧なマナーになっているのかというと、それは喪中がもつ意味にある。

喪中とは? どんな意味があるのか

喪中

喪中は、近い方が亡くなってから立ち直るまでの期間を指す。

 

そして喪中ハガキを送る意味は──

「今、近しい方が亡くなったので、新年をお祝いできる気分ではありませんので、今年は年賀状を送るのを控えさせていただきます」

──こんな意味がある。

 

ようするに、「お祝いをする気分になれないので、年賀状を控えさせて下さい」という意味。

 

お祝いする気分になれないから送れないのであって、決して送ってはいけないマナーがあるわけではない。

 

と、いうよりも喪中のマナーに関しては厳密な物は存在しない。

喪中に厳密なマナーは存在しないのだから

だから、2親等以内の方が亡くなって喪中であっても、年賀状を送れる気分であるのなら送ってもマナー違反にはならない。

 

とはいえ、喪中は年賀状を送らないのがマナーであるという誤解している方も多い。

 

この点を考えると世間の目もあるから、2親等以内の方が亡くなったら年賀状は送らない事を前提に考えた方が良いと考えられる。

 

特に喪中の中でも忌中は絶対に避けよう。

忌中の年賀状について

喪中は、近しい方がなくなったことから立ち直るための期間とされている。

 

だから立ち直ったのであれば、その時点で喪中は終わりとなる。

 

一方で忌中は、明治時代に定められた服忌令により外出を控える必要があった。

 

今では服忌令は廃止されているけど、それでも考えは受け継がれている。

 

このため忌中は、お祝いごとに参加しないのが基本とされている。

 

年賀状だけでなく──

 

忌中に避けたいこと
  • 結婚式
  • 入籍
  • お中元
  • 家の新築祝い
  • 家の改築祝い
  • お歳暮
  • 参拝など

 

──こういった事に参加するのも避けた方がいい。

 

 

※忌中の期間については後述する。

喪中の年賀状について、ここまでのまとめ

ここまでの話をまとめると──。

 

喪中になったら、2親等以内の人に不幸があったら年賀状は避けるのが一般的。

 

でも喪中というのは本来であれば立ち直るための期間だから、気持ちが整理できれば年賀状を出すことは可能

 

とは言え、喪中は年賀状を出してはイケない期間だと誤解している方も多い。

 

このため、そういった人にマナー違反だ! と思われないためにも基本的に2親等以内なら年賀状は出さない方がいい

 

また忌中の場合は、年賀状は可能な限り出すのは避けた方が良い。

 

──このような感じになる。

喪中や忌中の期間は?

喪中

ここでは、喪中と忌中の期間についてお伝えする。

 

でも、続柄によってこれらの期間は違ってくるので、まずは続柄について知っておく必要がある。

 

一般的に喪中となる続柄
  • 0親等
     ○配偶者
  • 1親等
     ○父母
     ○配偶者の父母
     ○子ども
  • 2親等
     ○同居中の祖父や祖母
     ○兄弟
     ○姉妹
     ○孫

 

上記が基本だけど、以下の関係だと判断が分かれる。

 

判断の分かれる続柄
  • 曾祖父母
  • 伯叔父母
  • 配偶者の兄弟
  • 配偶者の姉妹

 

喪中はいつまで?

喪中は続柄によって違う。

 

基本は、配偶者と1親等であれば1年間

 

2親等であれば3ヶ月間

 

でも細かく言えば、喪中の期間は以下のような感じになっている。

 

喪中はいつまで?
  • 父母や義父母
     ○12ヶ月~13ヶ月
  • 子ども
     ○3ヶ月~12ヶ月
  • 祖父母
     ○3~6ヶ月
  • 兄弟姉妹
     ○1ヶ月~6ヶ月

 

上記の続柄であれば、このような期間を喪中として扱うのが一般的。

 

でも他の続柄の方については、先に述べたように喪中の期間は気持ち次第となる。

忌中はいつまで?

どこまで

喪中は気持ち次第では、年賀状を出しても良い。

 

でも忌中であれば、年賀状は極力避けた方が良いとされている。

 

では、忌中は何日間なのかというと──。

 

忌中の期間は?
  • 配偶者
     ○50日間
  • 父母
     ○50日間
  • 祖父母
     ○30日間
  • 子ども
     ○20日間
  • 兄弟や姉妹
     ○20日間
  • 叔父叔母
     ○20日間
  • 従兄弟従姉妹
     ○1~3日間

 

豆知識:0親等~3親等について

0親等~3親等をまとめると以下のようになる。

 

基本は2親等までが喪中の対象となるけど、3親等であっても喪中に服してはいけないわけではない。

 

親しくしていた場合は、2親等までにはいっていなくても喪中に服す場合もある。

0親等 配偶者(夫や妻)
1親等 両親
子ども
子どもの配偶者
2親等 兄弟や姉妹
兄弟姉妹の配偶者
祖父母

孫の配偶者
3親等 曾祖父
曾祖母
伯叔父
伯叔母
伯叔父母の配偶者

 

配偶者の両親や兄弟姉妹、祖父母なども、法的には上記と同じような扱いとなる。

 

例えば、配偶者の両親もアナタの1親等扱いというわけ。

 

配偶者の親族との続柄をアナタから見ると、以下のような感じになる。

 

0親等 配偶者(夫や妻)
1親等 配偶者の両親
2親等

配偶者の兄弟や姉妹
配偶者の兄弟姉妹の配偶者
配偶者の祖父母

3親等 配偶者の曾祖父
配偶者の曾祖母
配偶者の伯叔父
配偶者の伯叔母
配偶者の伯叔父母の配偶者
配偶者の甥
配偶者の姪

喪中ハガキは誰に出す?

年賀状

喪中ハガキは、普段から年賀状をやりとしている人に出すのが基本。

 

もちろん、身内に不幸があったことを知っている方にも出すことになる。

仕事相手への喪中ハガキ

仕事の上での年賀状のやりとりは、公私を分ける方が多い。

 

この場合は──

  • 喪中ハガキは出さずに例年通りに年賀状を出す。

仕事相手に喪中ハガキを送る方もいる

仕事の付き合いで、喪中ハガキを送る方と通常どうりに年賀状を送る相手とを分ける方もいる。

 

この場合は──

  • コチラが喪中であると知っている人には喪中ハガキを出す。
  • 喪中を知らない方には、年賀状を出す。

 

こういった形で、喪中ハガキと年賀状を使い分ける場合が多い。

年賀状欠礼の喪中はがきはいつまでに出す?

年賀状

年賀状を出すのを欠礼する旨を伝える喪中ハガキ。

 

いつまでに出すのかというと、理想は先方が年賀状を用意する前が望ましい。

 

郵便局の年賀状の受け付けは12月15日から始まる。

 

だから、年賀状を元旦に届けたい方は12月15日にポストへ投函する場合が多い。

 

この事から、遅くても12月14日には先方の元に喪中ハガキが届いているようにした方が良い。

 

可能であれば、11月中旬頃には届けた方が良いとされる。

喪中はがきが間に合わなかったら?

喪中ハガキが間に合わない場合もある。

 

そのような場合は、1月8日~2月3日に出す寒中見舞いでその旨を伝えると良い。

 

このとき、年賀状を頂いたお礼、喪中である旨、連絡が遅れたお詫び、この3つを書き添えるようにしよう。

喪中に年賀状が送られてきたら?

喪中に年賀状が届いた場合は、寒中見舞いで返すのがマナー。

 

これは喪中ハガキを見落として年賀状を出した方であっても、喪中ハガキを受け取っていない方から届いた場合も同じ。

 

何も返礼をしないのはマナー違反となる。

 

だから年賀状が届いたら必ず寒中見舞いを使うなどして返礼はするようにしよう。

終わりに

喪中というのは、気持ちを整理するための期間

 

必ずしも年賀状を出してはいけないというわけではない。

 

だけど、住む土地によって慣習も違うし考え方も個人差がある。

 

この事を考えると、喪中の期間中はなるべく年賀状を出すのは避けた方がよいと言える。

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