保冷材は、物を冷やす以外にも色々な形で再利用ができる。
これらの再利用の方法は、保冷材の中身である高吸収ポリマーの働きを利用したもの。
その働きとは、高吸収ポリマーは、自重の100倍ものずいぶんを吸収して長時間とどめておくという性質のこと。
今回は、この保冷材の再利用方法についてお伝えする。
保冷剤の再利用方法で虫除け&アロマ
保冷材の最も有名な再利用方法は、アロマや虫除けではないかと思う。
このうち虫除けへの再利用は、アロマへの再利用方法の応用となる。
だから、まずは保冷材のアロマへの再利用方法についてお伝えする。
- 保冷剤を解凍する
- 空き瓶などに保冷剤の中身を移動させる
- アロマオイルを数滴たらす
- 割りばしなどで混ぜる
- 口部分に布をかぶせて紐などで縛る
○ホコリが入るのを防ぐため
○布はガーゼのような目の粗い布がよい
これで完成。
瓶の中の保冷材から、徐々にアロマの香りが広がっていく。
保冷材の虫除け
保冷剤の虫除けへの再利用は、先に述べた使うアロマオイルを虫が嫌う種類のものに変えるだけで良い。
代表的な虫が嫌う臭いのアロマうは以下の通り。
- レモングラス
- ラベンダー
- ゼラニウム
- ハッカ
- 柑橘系
○レモンなど
保冷剤を再利用したアロマや虫除けの捨て時
保冷剤を再利用したアロマや虫除けにも、捨て時が存在する。
その目安は、2~3週間。
ホコリを徐々に被っていくし、水分が多いのでカビが発生することもある。
だから衛生面を考えて、一定の時期が来たら捨てるようにしたい。
アロマ&虫除け再利用時の注意点
アロマや虫除けとして保冷剤を再利用するのは、犬や猫などのペットがいる家は避けた方がいい。
これは、再利用した保冷剤を舐めてしまう可能性があるから。
保冷剤に使われる高吸収ポリマーの中には、摂取すると危険なものもある。
でもそれ以上に、アロマオイルが危険。
犬や猫が舐めると……特に猫の場合は中毒症状を起こす可能性がある。
こういった理由から、ペットのいる家庭ではアロマや虫除けの使用は注意が必要となる。
保冷剤の再利用で植物に活用
保冷剤を植物に活用する形で再利用する場合、保水を目的にして使うことになる。
畑やプランターに使う場合は、土に混ぜることで徐々に土になじんでいって保水力の高い土になっていく。
でも、こちらよりも切り花などに使う方の方が多い。
切り花に使う場合
切り花に使う場合、花瓶の中などに保冷材のジェルを入れてそこに切り花を生ける。
すると水を買った場合よりも花が長持ちする。
ようは給水スポンジの代わりに、保冷材の中身を使うというわけ。
切り花に使う時の注意点
切り花に使う場合、カビに注意をしたい。
特に夏場は給水ポリマーにカビが生えやすい。
だからカビが生えたことに気付いたら交換するようにしたい。
水分を与えるタイミング
保冷材の中身を切り花のために再利用した場合、時間と共に水分が減っていく。
だから定期的に水を加えていく必要がある。
でも、どれだけ丁寧に扱っても2~3週間経ったら交換するようにしよう。
これは使っているうちに、ホコリが溜まるなどして不衛生になるから。
保冷材の中身を再利用する前に
保冷材の中身を再利用する前に洗う必要がある。
このとき水道の蛇口の下では洗わないようにしよう。
誤って排水溝に流れ込んでしまうと、排水溝内で高吸収性ポリマーが膨らみ詰まらせてしまう可能性がある。
だから水をボウルに溜めて、排水溝から離れた場所で洗うなどの工夫が必要となる。
油がついたら
保冷材の中身である高吸収性ポリマー。
もしも高吸収性ポリマーに油がついたら、捨ててしまってもいい。
でも洗って使いたい場合は、中性洗剤で洗えば大概はとることが可能。
カイロ替わりに
保冷材の意外な使い方として、カイロの代わりに使うというものがある。
これも保冷材に使われる高吸収性ポリマーが、水を蓄えて置けるという性質を利用した再利用方法。
カイロに使う場合は、お湯を蓄えておくと考えて頂ければいい。
電子レンジで温めると破裂する危険があるので、熱湯に保冷剤をつけるなどして温めるようにしよう。
そして一定以上に温まったら、冷めにくくするためにタオルなどで巻くといい。
ホッカイロのように長時間は温かさが保たないけど、それでも寒い冬にはありがたい存在になると思う。
おわりに
今回は、保冷材の再利用についてお伝えした。
保冷材はお店で貰う機会が多いので、いつの間にか冷凍庫内で増殖していることが多い。
だから再利用云々以前に、定期的に捨てることを心がけることも大切。
その上で保冷材の再利用は行っていこう。