丹田を鍛えると色々と良いことがあると言われている。
なんとなく漠然とした話のように感じるけど、実はスタンフォード大学が発表したIPA呼吸法という健康法が日本の下丹田呼吸法とほぼ同一。
よって丹田を鍛える効果という話は、科学的なお墨付きをもらっているようなもの。
今回は、そんな丹田についてお伝えする記事。
丹田の意味や場所
丹田という臓器があるわけではない。
それどころか、この丹田と呼ばれる場所の周囲には何もない。
だから丹田という存在は、意識上の存在だともいえる。
でも鍛錬を訓練することで色々な恩恵を受けられるのは確かなので、いくら意識上の存在だとは言え曖昧な存在だというわけではない。
そんな丹田なんだけど、上丹田(頭にある)、中丹田(胸にある)、下丹田(下腹にある)の3つ存在するとされている。
丹田を鍛えるという場合、下丹田を指すことが多い。
丹田を鍛える効果
丹田を鍛えると、色々と良いことが起こると古くから言われてきた。
剣道や合気道などの日本に古くからある武道や武術はもとより、最近ではスポーツでも重要性が語られることが多い。
これは丹田を鍛えると身体のパフォーマンスが上がるだけでなく、姿勢が安定して崩れなくなったり不自然な動作をしなくなりケガをしにくくなるという点が大きい。
そんな丹田を鍛えることは、他にも精神の安定や運が良くなるなどの効果があるともされている。
またスタンフォード大学が研究して発表した健康法であるIPA呼吸法(腹圧式呼吸法)。
これは先に述べたように、古くから日本で伝わってきた下丹田を養生する方法と共通点がとても多い。
そんなIPA呼吸法では、以下のような効果を期待できるとされている。
- 腹圧が高まる
○体の中心である体幹や脊柱が安定する - 正しい姿勢になる
〇体幹と脊柱が安定するため
→中枢神経と体の連携がスムーズになる
→臓器があるべき場所に治まる - 無理な動作を無意識にしなくなる
- 体のパフォーマンスが上がる
○疲れにくくなる
○ケガをしにくくなる
丹田を鍛える方法
丹田を鍛える方法は多く存在している。
それらの中でも、もっとも手軽に行えるのは丹田呼吸法ではないかと思う。
でも手軽とはいえ、丹田を意識できるようになる必要があるのですぐに効果を発揮するわけではない。
だから丹田呼吸法を実践する場合は、時間をかける覚悟をするようにしよう。
初心者向けの炭田呼吸法
丹田呼吸法にもいくつかの種類が存在している。
だからどの呼吸法に挑戦するのか選ばないといけないけど、初めて丹田呼吸法に挑戦する方はとりあえずIAP呼吸を試してみるのが良いのではと思う。
IAP呼吸と丹田呼吸を全く同じものであると定義するのは少し乱暴かもしれない。
でもIAP呼吸は丹田呼吸に近いものであるのは確かだし、情報も手に入りやすいので初心者にもオススメの呼吸方法であることは確か。
息を吸ってお腹を膨らませる。
そして息を吐きだす時もお腹が膨らんだ状態を維持し続けるのがポイント。
おわりに
今回は丹田についてお伝えした。
丹田を鍛えると身体や精神が安定するとされている。
だから多くの人が丹田を鍛えることに挑戦するけど、途中で飽きてやめてしまう。
これは丹田を鍛えるのには時間がかかるというのもあるけど、鍛えられても具体的な変化を実感するのが難しいというのもある。
特に精神的な変化というのは、自分で気付くよりも周りの人間に変わったと言われて初めて気付くというパターンが多い。
だから丹田を鍛えるのなら、結果を感じられなくても焦らず時間を掛けて淡々と訓練を行っていくという前提で始めることをオススメしたい。