断言法とは、スコット アダムスという方が本で紹介した願望を叶える方法。
1日に1回のペースで、目標を毎日15回ずつ書き続けるというものです。
この方法でスコット・アダムス自身、売れっ子の漫画家になるという願い事を叶えています。
毎日のように15回ずつ願い事を書き続けることで、その願い事が潜在意識に刻み込まれます。
すると自分の行動や考え方が変わるだけでなく、さまざまな偶然も重なるようになり叶う可能性の低い願い事すら叶うとされています。
断言法の基本的な書き方
断言法は、願い事を何度も書くことで潜在意識に刻み付けるという方法。
潜在意識に願い事を刻み込む方法は、感情を持つことが重要だとされるノウハウが多いですよね。
ですが断言法は、強い感情を抱く必要がないのが長所です。
だから感情を抱くのが苦手だという方に向いている方法であるといえます。
とはいえ欠点も存在します。
その欠点というのは、とにかく量をこなさなければいけないという点。
断言法では、潜在域を動かすのに必要な感情の強さを書く量でカバーする方法となっています。
最低でも6ヶ月間は続ける必要があるので、断言法は根気よく続けるようにしましょう。
そんな断言法の基本的な書き方のポイントは以下の3つ。
- 1日に15回書く
- 最低でも6ヶ月間は続ける
○途中で願いが叶ったら終了しても良い - 書く媒体は紙以外でもPCやスマホでもOK
断言法は、紙以外でもPCやスマホでもOKという点が大きいですね。
紙とPCやスマホに書く行為について
紙などにペンなどで手書きをする場合、脳の数万か所が反応を示したという研究結果があります。
一方でキーボードを使いパソコンなどで文字を打ち込んだ場合は数百とも……。
このため潜在意識に願い事を刻み付けるのなら、脳が多く反応をする手書きが良いとされています。
それは断言法でもいえます。
しかし複数の願い事を15回ずつ書くのは大変すぎますよね。
ですから複数の願い事を書く場合はPCやスマホを使い、少ない数の願い事を書く場合は手書きにするなど使い分けるようにしよう。
断言法が世の中に広まるキッカケとなったスコット アダムスさんは、自著の中で手書きだろうとキーボードだろうと、どちらでもいいという旨の話をしています。
ですから手書きとデジタルの両方を、上手に使い分けていきましょう。
断言法で書く文章
断言法で書く文章は、○○したい、○○が欲しいといった叶っていない状態を表すものは避けましょう。
この辺りは通常のアファーメーションで語られる、使ってはいけない言葉と変わらないと考えてください。
では逆にどのような文章がお勧めなのかというと以下の3種類であるとされています。
- 完了形
○すでに叶った形の文章
○例:○○が手に入った - 現在進行形
○徐々に願いが叶いつつあるという文章
○例:○○になりつつある - 決意表明
○自分を鼓舞するために使う
○例:○○をする
一番のおすすめは完了形。
もしも完了形を使うと願いが叶うのか不安になるなど違和感が出るのなら、現在進行形がお勧めですよ。
なお決意表明に関しては、偶然が重なって願いが叶うことが信じられない方向けだといえるかもしれません。
断言法の文章の一工夫
断言法に限らず文章で願い事を表現する実現方法の場合、文章に一工夫をすることでより潜在意識に良い影響を与えやすくなります。
- 具体的な目標を書く
○視覚化できるほど明確にする - 叶うまでの過程を書かない
○例:宝くじで当たる、臨時収入が増えるなど - 叶うまでの期日を設けない
- 1日に書く回数
○基本は15回
→15回以下でも良い
以下は、紙に文字を書くときに行うと良いとされていること。
断言法関連の書籍で紹介はされていないけど、書く願望実現方と合わせて行うとより良い影響を期待できるとされています。
- 具体的な数字で表す
○例:お金持ちになる
→貯金が10億円を超えた - 数字は0を並べる
○1億円ではなく100000000円 - 笑顔で書く
〇笑顔になると感情が緩む
→潜在意識に願いが届きやすい
〇ポジティブな感情が湧きやすい
→断言法は感情が無くても大丈夫
→でも感情次第では引き寄せの法則が働く - 素早く書く
〇パソコンやスマホで書く場合
〇顕在意識の批判する働きを抑えるため
→素早く書くと顕在意識の情報処理が間に合わない
→顕在意識の抵抗をすり抜けられる - 丁寧に心を込めて描く
〇手書きの場合 - 寝る直前に書く
〇寝ている間に潜在意識に願い事が溶け込むため - 朝起きたら書いた物を読む
〇朝起きてすぐは潜在意識に願い事を届けやすいため
→声に出して読むとよい(小さな声でOK)
文章の例
断言法の文章は、『私、”氏名”は”願望”です』という形になります。
もしも氏名が〇△の場合だと具体的には……
- 私、〇△は一流のミュージシャンだ
- 私、〇△は~資格名~を取得した
- 私、〇△はスタイルがいい
- 私、〇△は100000000円の貯金がある
- 私、〇△は営業成績がトップだ
- 私、〇△は最高の結婚生活を送っている
断言法の隠れた効果
断言法の効果で秘かに言われているのが、書いていた願望をイメージしやくなった、書いていた願望の実現をなぜか確信できるようになったという話。
これは断言法が潜在意識に願望を刻み込む方法なので起こって当然の効果。
ですが願望が叶ったという華々しい結果に気を取られて、多くの方が見落としている効果でもあります。
それでも重要な効果でもあると言えます。
なぜ重要なのか?
願望をイメージしやすくなったとか、願望の実現を確信できるようになるということは他のメソッドにも良い影響を与えられます。
潜在意識や引き寄せの法則を利用した願望実現メソッドは、願望を実現した後の強い感情が良い結果を得るためのカギになる物も多くあります。
この点から断言法をしばらく行って願望の実現に良い感情を抱けるようになったら他のメソッドも並行してやっていくと素晴らしい成果を得やすくなると考えられます。
とはいえ別のメソッドを並行して行うことで、強いストレスを感じたり時間的に無理をする必要がある場合などは、そのメソッドを続けるのは難しいですよね。
もちろん新しいメソッドを始めた代わりに断言法をやめてしまうとなれば本末転倒。
この状況で断言法をやめてしまうと、せっかく潜在意識を変えられるメソッドに出会えたのに手放してしまうというもったいない結果になってしまいます。
ですから新しいメソッドを取り入れる場合は、無理を必要としない範囲で行うことを心がけましょう。
断言法と引き寄せの法則の関係
断言法は、引き寄せの法則と関係があると仰る方もいらっしゃいます。
引き寄せの法則とは、人間の波動にふさわしい出来事が生じるというものです。
この波動は感情と比例しています。
ネガティブな感情だと波動は低くあり、ポジティブな感情だと波動は高くなるとされています。
そして波動が低いとネガティブな出来事が生じやすくなり、波動が高いとポジティブな出来事が生じやすくなる法則であると知られています。
断言法と引き寄せの法則
断言法は潜在意識に願いごとを刻み込むメソッドであると考えられています。
波動の高さは、潜在意識の状態に強く影響されますが、もうひとつ注目したい性質があります。
それは潜在意識は、変化を嫌うというものです。
変化を嫌う潜在意識は、自分の人生に大きな影響を与える出来事を避けたがる性質を持っています。
この性質は、波動にも影響を与えています。
すなわち、あなたが願望を願っても潜在意識が変化を拒みます。
そして潜在意識は波動に影響を与え、変化しないように願いごとが叶わない波動の状態にしてしまうと考えられます。
ですが断言法で特定の願いごとを書いていると、徐々に潜在意識がその願いごとを受け入れるようになります。
すると逆に、波動も願いごとが叶って当たり前の状態となっていくと考えられます。
さらに断言法を続け、より潜在意識に願いごとが染み込んでいくと、潜在意識にとって願いごとが叶っているのが当たり前であると錯覚するようになります。
すなわち潜在意識にとっては、願いごとが叶っていない状態の方がおかしいと思うようになるのです。
ここまで来ると、それまで変化させないように願いごとが叶わないように頑張ってきた努力を、逆転させます。
すなわち、それまで願いが叶わないように波動を調整してきた努力を、願いが叶うように波動を調整し始めるのです。
この結果、願いが叶うようになる……と、いう考えがあります。
おわりに
断言法はスレなどで体験談が書かれていたり、そういった体験談を成功報告集としてまとめたサイトも存在します。
しかも叶う過程が自身が想像すらしなかった形で……という場合も多く、まるで奇跡のようだと書き込む方がいらっしゃるほど。
この奇跡のような過程を経て願いが叶うという部分をみて、断言法をおまじないの一種であると勘違いしてしまう方も多いのは残念な点です。
でも実際は潜在意識に願いを刻み込む類の手法ではないか?と考える方が多い手法です。
だから断言法を深く理解したい場合は、潜在意識についての知識と照らし合わせるというのも手となります。
そんな断言法に限らず書くという行為は、潜在意識に願いを刻み付けるのにとても効果的な方法であると知られています。
特に手書きの効果は高いとされており、キーボードなどを使った場合は脳の数百単位の場所が反応するのに対し、手書きをした場合は万体位の部分が反応したというデータもあります。
だから可能なら断言法は手書きで行いたいところです。
とはいえ手書きだと面倒臭いのでやめてしまう原因になることも考えられます。
このため続ける自信がない場合は、手書きよりもは少しだけ面倒臭さが減るキーボードを使うことも選択肢にいれましょう。