お焚き上げとは、仏壇や仏具、思い出の品など、ゴミとして処分しづらいものを神社やお寺で供養し、焼却すること。
お焚き上げでは、物を単なる「物」ではなく、命や魂が宿っているものと認識している。
この宿っている命や魂に感謝して天へ返すという意味合いが込められている。
では、お焚き上げに花を持っていく場合、どのような花が適切なのだろう?また、どのように準備すれば良いだろう?
この記事では、お焚き上げの花について詳しくご紹介させて頂く。
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お焚き上げ花の種類
お焚き上げ花には、特に決まりはない。
しかし、一般的には以下のような花が選ばれることが多い。
- 白菊
〇清らかさや清浄さを表す花
〇仏教では白菊は「無垢華」と呼ばれる
〇仏様や故人に供える花として重宝されている - 白百合
〇純潔や清純を象徴する花
〇キリスト教では白百合は「聖母マリアの花」とされる
〇キリスト教では神聖さや高貴さを表す - バラ
〇愛情や感謝を表す花
〇色によっても意味が異なる
→赤は愛情や情熱
→ピンクは優しさや感謝
→白は純真や尊敬 - チューリップ
〇春の訪れを告げる花
〇色によっても意味が異なる
→赤は愛情や情熱
→ピンクは優しさや感謝
→白は純真や尊敬 - マーガレット
〇幸せや希望を表す花
〇白い花びらと黄色い花心が明るく爽やかな印象を与える
お焚き上げ花の選び方
お焚き上げ花を選ぶ際には、以下の点に注意しよう。
- 故人の好みや思い出に合わせて選ぶ
〇故人に対する想いが伝わえられる - 季節に合わせて選ぶ
〇自然と調和し見栄えも良くなる - 香りが強すぎないものを選ぶ
〇香りが強すぎると他の供養者に迷惑をかける
〇神仏に失礼にあたるともされている - 色彩が派手すぎないものを選ぶ
〇派手だと目立ちすぎる
〇神仏に失礼にあたる可能性がある - 花の状態が良いものを選ぶ
〇花の状態が悪いと故人に対する敬意が欠ける
〇神仏に失礼にあたる可能性がある
お焚き上げ花の準備方法
お焚き上げ花を準備する際には、以下の点に注意しよう。
- 花束や花瓶は使用しない
〇花束や花瓶はお焚き上げに不適切
〇花束は紙やリボンで包まれていることが多い
→お焚き上げできない
〇花瓶は金属やガラスでできていることが多い
→お焚き上げできない
〇花束や花瓶は他の供養者と区別されてしまう可能性もある - 切り花や鉢植えを選ぶ
〇切り花や鉢植えはお焚き上げ に適している
〇切り花は茎を切って水に浸けるだけで良い
〇鉢植えはそのまま持っていくことができる
〇切り花や鉢植えは他の供養者と混ざっても問題ない - 花の数は奇数にする
〇花の数は奇数にするのがマナー
〇奇数は「割れない」という意味がある
→神仏や故人に対する想いが途切れないことを表す - 花の長さは30cm以内にする
〇花の長さは30cm以内にするのがマナー
〇長すぎると他の供養者に迷惑をかけたる
〇長すぎるとお焚き上げ の際に火災の原因になる可能性がある
お焚き上げ花の花言葉や由来
お焚き上げ花にはそれぞれに意味や歴史がある。
ここでは、一般的なお焚き上げ花の花言葉や由来を紹介させて頂く。
- 白菊
〇白菊の花言葉は「真実」「高貴」「清浄」など
〇白菊は古代中国から日本に伝わったとされている
〇日本では菊の節句や菊人形などで親しまれている
〇白菊は仏教では「無垢華」と呼ばれている
〇仏様や故人に供える花として重宝されている - 白百合
〇白百合の花言葉は「純潔」「清純」「尊敬」など
〇白百合は古代エジプトからヨーロッパに伝わったとされている
〇キリスト教では白百合は「聖母マリアの花」とされている
〇神聖さや高貴さを表す
〇白百合は日本では「御霊前」と呼ばれている
〇日本では故人の霊前に供えられることが多い - バラ
〇バラの花言葉は色によって異なる
〇意味は「愛情」「情熱」「優しさ」「感謝」「純真」「尊敬」など
〇バラは古代ペルシャからヨーロッパに伝わったとされる
〇日本では「愛の花」と呼ばれている
〇恋人や家族などに贈られることが多い。 - チューリップ
〇チューリップの花言葉は色によって異なる
〇意味は「愛情」「情熱」「優しさ」「感謝」「純真」「尊敬」など
〇チューリップはトルコからヨーロッパに伝わったとされている
〇オランダでは国花とされるほど人気がある
〇チューリップは日本では「春の花」と呼ばれている
〇日本では新しい始まりや希望を表す - マーガレット
〇マーガレットの花言葉は「幸せ」「希望」「真実の愛」など
〇マーガレットはヨーロッパ原産の花
〇ヨーロッパでは古くから魔除けや占いに使われてきた
〇マーガレットは日本では「幸せの花」と呼ばれている
〇日本では結婚式や誕生日などに贈られることが多い
お 焚き 上げ 花のアレンジメントやラッピングの方法
お 焚き 上げ 花を持っていく際には、ただ切り花や鉢植えを持っていくだけではなく、少し工夫してアレンジメントやラッピングをすると良い。
ここでは、簡単にできるお 焚き 上げ 花のアレンジメントやラッピングの方法をご紹介させて頂く。
- アレンジメント
〇切り花を束ねる際
→花の色や形をバランスよく配置するのがポイント
→茎の長さを揃えて切る
→水に浸けた新聞紙やティッシュペーパーで包むと良い
→鉢植えを持っていく際
→に合わせたリボンやラフィアなどで飾るのもよい - ラッピング
〇切り花や鉢植えをラッピングする際
→透明なセロファンや和紙などを使うこととよい
→花の色や形が見えるようにすることがポイント
→リボンやタグなどでアクセントをつけることもできる
まとめ
- お焚き上げとは、仏壇や仏具、思い出の品など、ゴミとして処分しづらいものを神社やお寺で供養し、焼却すること。
- お焚き上げする花に決まりはないが、一般的には白菊・白百合・バラ・チューリップ・マーガレットなどが選ばれる。
- お焚き上げする花を選ぶ際には、故人の好みや思い出・季節・香り・色彩・状態などに注意しよう。
- お焚き上げ花を準備する際には、花束や花瓶は使用せず、切り花や鉢植えを選び、花の数は奇数・長さは30cm以内にしよう。
- お焚き上げする花にはそれぞれに意味や歴史がある。花言葉や由来を知ることで、花に対する知識や興味を深めることができる。
- お焚き上げする花を持っていく際には、少し工夫してアレンジメントやラッピングをすると良い。簡単にできる方法を紹介した。
以上が、お 焚き 上げ 花についての記事。
お 焚き 上げ は、故人や神仏に対する感謝や想いを込めて行う大切な儀式。
適切な花を選んで準備し、心を込めてお供えしよう。
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