電子レンジは、大きく3種類に分けられる。
それは──。
- 単機能レンジ
○温める機能のみ付いている
→食べ物を温める
→解凍する - オーブンレンジ
○温める機能
→単機能レンジの機能
○オーブンやグリル機能も付いている
→オーブン機能
→熱した空気で蒸し焼きにするオーブン機能
→ヒーターの熱で直火焼きにするグリル機能 - スチームオーブンレンジ
○単機能レンジの機能
○オーブンレンジの機能
○スチーム機能
→100℃以上の水蒸気を使う機能
スチーム機能について
上記のうち、特にスチームオーブンレンジのスチーム機能が分かりにくいと思うから、ここで説明させて頂く。
スチーム機能は、100℃以上の水蒸気で食材を熱する。
利点としては──オーブン機能よりも食材の内部に熱が通りやすい。電子レンジよりも乾燥しにくい。余計な油や塩分が落ちるなどが挙げられる。
スチームオーブンレンジとウォーターオーブンの違い
スチームオーブンと聞くと、ヘルシオ(シャープ)を思い受けバル方が多いと思う。
でもヘルシオは、スチームオーブンとは少し違うためウォーターオーブンと呼ばれている。
その違いはというと──↓
- スチームオーブンレンジ──レンジやヒーターなど複数の熱源を組み合わせた調理方法
- ウォーターオーブン──高温の水蒸気をメインにした調理方法
豆知識:レンジの音がチンは日本製
レンジの音と言えばチンッ!
この音は、自転車のベルがヒントとなっている。
実はこの音は日本製。
電子レンジの歴史
電子レンジの技術は、アメリカから伝わってきた。
そして1959年になり、東芝が国産電子レンジ第一号を発表する。
当時の電子レンジは業務用。
発売が開始された1961年には、レストラン、現在のJRなどで利用されるようになる。
この頃、シャープも電子レンジの開発を始める。
そして1962年に電子レンジの大量生産開始。
やがて1967年にチンッという音をシャープが電子レンジに与えた。
なぜチンッという音を与えたのかというと、料理が温まったことに気付かず冷ましてしまう人が多かったからだとか。
電子レンジとは何?
電子レンジは、電磁波(マイクロ波)で食べ物を温める。
このマイクロ波は水分を振動させて温めるため、水分を含まない陶器やガラスは熱くならない。
「でも電子レンジから料理を出すと器が熱いんですけど?」という方もいらっしゃるのでは?
なぜ水分を含まない器が熱くなるのかというと、中に入れた料理の熱が伝わったため。
マイクロ波とは?
マイクロ波とは電磁波の一種。
電磁波について理解するためには、電界、磁界という単語について知る必要がある。
- 電界=電気の力が働いている場所
- 磁界=時期の力が働く場所
電界と磁界が影響しあい、光と同じ速さで空間を伝わる波を電磁波と呼ぶ。
そんな電磁波を使ったのが電子レンジ
電子レンジに使われているのは、電磁波の一種であるマイクロ波。
マイクロ波の波は、1秒間の振動は10億以上。
電子レンジで食べ物を温めるとき、マイクロ波の振動が水分を揺さぶる。
そして水の分子が衝突して摩擦熱が発生し、食べ物が温かくなる。
金属製の器はダメ
金属製の器は、マイクロ波を反射させてしまう。
このためマイクロ波が料理に届かなくなり、料理が温まらない。
そんな特徴を利用して、魚の尾ヒレなどにアルミホイルを巻いて過熱を防ぐという調理方法がある。
電子レンジの始まり
電子レンジの原理は、1945年にアメリカで軍事用レーダーの実験を行っていた際に発見される。
発見したのは、技術者のパーシー・スペンサーさん。
軍事レーダーの実験中に、ポケット内のチョコレートバーがすぐに溶けてしまったのをキッカケに気付いた。
このため世界で初めて作られた電子レンジの名前は、レーダーレンジとされた。