
六方拝(ろっぽうはい)というのは、東西南北に天と地を加えた6方位に感謝するという方法。
お釈迦様の六方すべてに感謝するようにという教えからきているとされている。
だから少し宗教的な印象があるけど、西田文郎先生(北京オリンピック女子ソフトボール日本代表のメンタルトレーナー)が選手たちのトレーニングに六方拝瞑想を取り入れたことから多くの人が実践している。
また、ありがとうを唱えるとよいと提唱なされた小林正観さんの本でも六方拝が紹介されている
だいたい3分あれば終わるから、興味のある方は挑戦してみるのもよいかもしれない。
六方拝のやり方
六方拝では、東西南北に天と地を加えた6方位に感謝の気持ちを伝える。
その際、以下の2点には気を付けたい。
- 感謝を捧げる方角に順番がある
- 各方角ごとに感謝を伝える対象に違いがある
気になる各方位に感謝を捧げるときの動作
六方拝は各方位に感謝を捧げるというもの。
各方位に感謝を捧げるとき、どのような動作をすればよいのかは説明する人によって違う。
また感謝の気持ちを声に出すかどうかも説明が人によって違うことが多い。
だから実際に六方拝を行うときの動作などは、自分に合った形を選ぶのがよい。
ここでは、六方拝の実際に行う場合の動作についていくつかの例を書かせていただく。
六方拝は各方角に体を向けた後、以下のような感じで進めていくことになる。
- 声に出す場合
○座る
→拝む(合掌)
→感謝の対象となる人の顔を思い浮かべる
→ありがとうございますと声に出す
→おじぎ
○立ったまま
→拝む(合掌)
→感謝の対象となる人の顔を思い浮かべる
→ありがとうございますと声に出す
→おじぎ - 声に出さない場合
○座る
→拝む(合掌)
→感謝の対象となる人の顔を思い浮かべる
→心の中でありがとうございますと思う
→土下座
○立ったまま
→拝む(合掌)
→感謝の対象となる人の顔を思い浮かべる
→心の中でありがとうございますと思う
→おじぎ
上記の動作を、東→西→南→北→天→地という順番で行っていくのが六方拝となる。
この順番で行っていくけど、各方位ごとに感謝の対象が違うので注意をしよう。
- 東
○ご先祖さま、両親 - 西
○配偶者、兄弟、家族、親戚 - 南
○先生、上司、メンター、許せない人 - 西
○友人、知人、仕事の関係者 - 天
○太陽、月、空、風など - 地
○動物、農作物、大地など
南にある許せない人に感謝数というのが意外かもしれない。
こういう許せない人というのは、自分の嫌な面を相手への反応で確認出来たり、実は相手の嫌だと思っている行いを自分もやっていることに気付くなど学びのキッカケになる事も多い。
だから南の感謝の対象は、学びを与えてくれた存在であると捉えれば許せない人に感謝することに納得できる方も多いのではと思う。
でも許せない人に感謝すると苦しくなる方も多い。
そのような場合は無理に許せない人に感謝はせず、この方位の他の感謝対象(先生、上司、メンター)に感謝するにとどめた方がいい。
六方拝を続けていると、やがて許せない人にも感謝できる日が来るのでその時に行うようにすればよい。
六方拝で効果を出すポイント
六方拝でなんからの効果を出したい場合、毎日丁寧に続けることと感謝の気持ちを持つことの2つが重要なポイントとなる。
ただ毎日続けるだけだと、心をこめず適当にやるようになってしまう。
そうなると感謝の気持ちを込めることなどあるはずがないので、せっかく六方拝を行っても効果が出ることはない。
六方拝は、感謝の気持ちを抱いて行い潜在意識に感謝の念を刻み込むことがとても大切なアクション。
だから感謝の気持ちを持たずに行っても、その効果を期待することはできないので注意が必要。
感謝の気持ちが湧かなくても気にしない
最初のうちは感謝の念を抱けない人が多いと思う。
そのような場合は、感謝の気持ちを無理に感じようとしない方がいい。
代わりに、感謝しても良い相手の顔を思い浮かべながらありがとうございますと軽く声に出して言う形から始めるのも良い(感謝の気持ちはなくてもいい)
なぜなら最初のうちは感謝の気持ちを抱けなくても、対象を定めて六方拝を丁寧に続けていけば徐々に感謝の気持ちを抱けるようになるものだから。
でも丁寧に行うと言っても3分程度で終わらせる感じで十分。
長く時間をかけてもいい加減になるだけだから、3分間だけは六方拝に集中しようという気持ちで続けよう。
おわりに
六方拝は、感謝の気持ちを潜在意識に刷り込むメソッドとしても有名。
引き寄せの法則において感謝の気持ちというのは、上位に位置する感情とされている。
感謝の気持ちが潜在意識に刷り込まれると、よい気分で過ごせる時間が増えて運も良くなるとされている。
だから六方拝は引き寄せの法則的にも有効な方法であると言えるから、気になる方は挑戦してみても良いかもしれない。