市販されている虫除けスプレーを、赤ちゃんに使うのは心配!
このようにお考えの方の中には、ハッカ油を使った虫除けスプレーを赤ちゃんに使っているという場合も多くあります。
その理由は、古くから使われてきた点と天然成分である点が、高評価を受けているからだとされています。
今回は、そんな赤ちゃんに使うハッカ油の虫除けスプレーの作り方や使い方についてお伝えします。
ハッカ油は市販の虫除けスプレーの代わり
ハッカ油には、天然成分100%ということと昔から使われてきたということで高い安心感があります。
一方で通常の虫除けスプレーは、効果こそハッカ油よりも高いのですが、大半にディートという化合物が含まれています。
このディートは虫除け効果がかなり高い化合物。
ですが、神経障害や皮膚炎などの危険性があるとアメリカやカナダで報告され、日本でも取り扱いに制限がつくようになりました。
現在、生後6カ月未満の赤ちゃんには使用不可となっています。
この事を考えると赤ちゃんには使用しない方が良いのは確かですよね。
ですが赤ちゃんが蚊に刺されるなどするのは避けたい──。
そこで使いたいのがハッカ油です。
ハッカ油の効果は虫除け以外にも色々
ハッカ油は、その臭いによって蚊やゴキブリ、ダニやハチなどに対して虫除け効果を発揮します。
ですが他にも色々な効果があるので、赤ちゃんに使う時はそれらも考慮すると良いかもしれませんよ。
- 鼻づまり
○室内に香りを広げると良い
○室内にスプレーしたり布に染み込ませて - 殺菌効果
○数滴をバケツの水に入れて拭き掃除に使う - 消臭効果
○エタノールに数滴混ぜて置いておく
他にもハッカ油の使い方には色々とありますが、特に涼感アイテムとしての効果が有名ですよね。
肌に塗る以外には、お風呂に入れるという楽しみ方もあります。
ハッカ油スプレー100ml分の作り方
赤ちゃんにハッカ油を虫除けとして使う場合、多くの場合はスプレーの形にして使います。
このハッカ油スプレーを作るときに注意たいのが濃度。
涼感スプレーとして作る場合、虫除けスプレーとして作る場合など、目的によって加えるハッカ油の量が変わってきます。
また大人を対象に使う虫除けの場合は、100mlに対して20~60滴ほど入れますが、赤ちゃんは肌が薄いので20滴程度にした方が良いですよ。
- 材料を準備する
○水(精製水):90ml
○ハッカ油:20滴程度
○無水エタノール(消毒用でも良い):10ml
○スプレーボトル:ポリスチレン(PS)は溶けるのでそれ以外
○スポイト - スプレーボトル内でエタノールとハッカ油を混ぜる
- 水を加える
- 完成
ハッカ油スプレーの使用期限
ハッカ油の虫除け効果は、その臭いにあります。
この臭いが嫌いな虫が多いので、虫除け効果があるのです。
すなわち、臭いが薄れるタイミングが使用期限の目安ということ。
ハッカ油スプレーを作ったら涼しくて日の当らない場所に置いて、1週間ほどで使い切るようにすると良いですよ。
ハッカ油の安全性
ハッカ油は、絶対に原液のまま使わないようにしましょう。
これは大人にも言えるのですが、肌の薄い赤ちゃんであればなおさらのことです。
また、臭いも刺激が強過ぎるので原液の臭いを赤ちゃんに嗅がせないようにしましょうね。
すなわち、赤ちゃんにハッカ油を使う時には必ず水で薄めるなどして使いましょうというわけです。
ハッカ油を安全に赤ちゃんに使うために
ハッカ油は、刺激の強いアイテムです。
よってハッカ油を安全に赤ちゃんに使うためには、慎重さが必要となります。
赤ちゃんの肌に直接つけるのではなく、ベビーベッドやベビーカーにつける事からまずは始めます。
そして赤ちゃんが嫌がったりしない場合は、次の段階として薄めたハッカ油を赤ちゃんの肌に塗るのも良いですよ。
このとき、直接ハッカ油スプレーを吹きかけるのでなく、手先などの皮膚の強い部分に塗るようにしましょう。
そして1日待ってから、問題がないようなら普通に使うという感じで、とにかく慎重になりましょうね。
もちろんベビーベッドに塗るなどするだけで、十分な虫除け効果を発揮していると感じた場合は、赤ちゃんの肌に塗る必要はありません。
ハッカ油は猫に舐めさせない
猫を自宅で買っている場合は、ハッカ油の使用は控えた方が良いでしょう。
なぜならハッカ油の成分を分解する能力が猫は弱いからです。
このため、中毒症状が現れることもあるので、猫を飼っている場合はハッカ油の使用に気をつけた方が良いですよ。
ハッカ油の効果的な使用方法について
ハッカ油スプレーは、およそ1~2時間で臭いが薄まります。
ですから、1時間して臭いが薄れているな~と感じたら再び臭いをつけるために吹きかけましょう。
ハッカ油の虫除け効果時間は、通常の虫除けスプレーよりも短いのでこの点には注意が必要です。
終わりに
ハッカ油スプレーは、濃度が高過ぎるとトラブルの原因となります。
ですから赤ちゃんに使う場合は、とにかく薄めてから使うという点には気をつけましょう。
また、当然ですが目や口に入らないように注意をする事も大切です。
あれって、かなり痛いですからね(;´▽`A“