断言法とは、漫画家のスコット・アダムス氏が自身の本で紹介したことで、日本でも有名になった願望実現方法です。
自身の本と言っても、その本のオマケとして書かれたのが断言法でした。
この断言法ですが、1日に15回目標を書くことを毎日続けるという方法です。
アダムス氏自身も、人気漫画家になるのに断言法を使い、不思議な偶然が重なって、願いごとが実現したと語っています。
この断言法は、潜在意識を活用した方法ではないか?と考える方が多くいらっしゃいます。
ですが、他の潜在意識を活用した方法とは違い、感情を込める必要が無いというメリットがあります。
日々、淡々と書き続ければいいのです。
ですが、淡々と書くというのは根気が必要となるので、その点には注意をしましょう。
断言法の仕組み
断言法は、潜在意識に働きかける願望実現方法だと考えられています。
繰り返し書き込むことで、願望が潜在意識に刻み込まれるのです。
潜在意識に願望が刻まれると、自身の考え方や行動が変わったり、不思議な偶然の一致が起こったりして、願いが叶います。
断言法の基本的な書き方
書き方のポイント
断言法で文章を書く際には、以下の3つのポイントを意識しましょう。
文章は完了形、現在進行形、決意表明のいずれか
断言法で書く文章は、以下の3つのいずれかになります。
- 完了形
すでに願いが叶った状態を表す - 現在進行形
願いが叶いつつある状態を表す - 決意表明
願いを叶えるために努力することを表明する
逆に、書いてはいけない文章形式は、”○○になりたい”など。
こういった”なりたい”という文章は、なりたいと考えている状態を維持することになると言われています。
なお、文章の具体例としては、以下が挙げられます。
- 完了形
私、山田太郎は、年収1000万円を達成しました。 - 現在進行形
私、山田太郎は、年収1000万円を達成するべく、日々努力しています。 - 決意表明
私、山田太郎は、必ず年収1000万円を達成します。
具体的な目標を書く
目標は、視覚化できるほど明確にすることが重要となってくる。
また、数字で表せる物は積極的に数字を使うのも効果的です。
- 抽象的な目標
お金持ちになる - 具体的な目標
年収1000万円になる
金銭的な目標の場合、数字に0を並べると、より具体的なイメージが湧きやすくなります。
- 具体的な目標
年収1000万円になる - より具体的な目標
年収10,000,000円になる
3書く媒体
断言法は、紙、PC、スマホなど、どの媒体で書いても構いません。
- 紙
手書きの方が脳への刺激が強いため、潜在意識に残りやすいと言われています。
効果は最も高いと考えられる。
負担が大きいので、続けるのが大変。 - PC
手書きよりも早く書けるため、時間がない人におすすめです。 - スマホ
いつでもどこでも書き込めるため、手軽に続けられます。
それぞれの特徴を理解し、自分に合った媒体を選びましょう。
一工夫
断言法の効果を高めるためには、以下のような工夫すると良いでしょう。
ただし、工夫をすると負担が大きくなるので、負担を感じた場合は、工夫をせずに行うようにしましょう。
断言法は、続けることが大切です。
- 笑顔で書く
笑顔で書くことで、ポジティブな感情が生まれます。
潜在意識に働きかけやすくなります。 - 素早く書く
考えずに素早く書くことで、顕在意識の批判を抑制できます。
潜在意識にダイレクトに訴えかけることができます。 - 丁寧に書く
丁寧に書くことで、気持ちが落ち着きます。
潜在意識に集中しやすくなります。 - 寝る直前に書く
寝る直前に書くことで、潜在意識に刷り込みやすくなります。 - 朝起きたら読む
朝起きたらすぐに読むことで、潜在意識に働きかけます。
一日の行動をポジティブな方向に方向付けできます。
断言法の効果
断言法は、潜在意識に願いごとを刻みつける願望実現方法であると考えられています。
この断言法を続けていると、なぜか都合がよ過ぎる偶然が起こって願いごとがスイスイ叶ってしまうという、不思議な体験をする事があります。
それだけではなく、自分の考え方や無意識的な言動が変わってきます。
具体的には、自信がつく、行動力が向上する、ストレスが減るなどです。
この自分の変化ですが、断言法を続けていると、書いている願望が叶って当たり前だといつの間にか感じるようになることも……。
ただ、自分の変化というのは、気付きにくいので、大きな変化があったり他の人から言われて、初めて変わったことが気付くことがほとんどです。
また願望をイメージしやすくなり、潜在意識がそのイメージを鮮明に描き出し、実現に向けて動き始めるとも言われています。
断言法の実践方法
ここでは、断言法の基本的な実践方法をお伝えさせて頂きます。
- 毎日15回、願望を書き続ける
- 6ヶ月間継続する
スコット・アダムスは、6ヶ月間効果が出ない場合は書くのを止めると述べている - 文章は”私、○氏名+名前○は、△願望△になる”という形
- 文章に使うのは、完了、現在進行形、決意表明のいずれか
ポイント
- 毎日続けることが重要です。
1日でも途切れてしまうと、効果が薄れてしまう可能性があります。 - 無理のないペースで続けましょう。
1日15回も書くのが辛い場合は、5回程度から始めて、徐々に増やしていくのも良いでしょう。 - 6ヶ月間は継続することが理想
どうしても難しい場合は、3ヶ月でも1ヶ月でも構いません。
とにかく続けるのが、断言法で願望を叶えるコツであると言えます。
しかし、スコット・アダムスは、書かない日があったり、書く数が少なくても問題が無いと述べています。
ですから、気楽に続けていくのがよいでしょう。
断言法の文章について
断言法を実際に行って、願望を叶えたという話は多くあります。
それらの話を参考に、願望の種類ごとにどのような文章を書いたのかを以下の記事にまとめました。
→断言法の体験談|仕事や資格の願望を実際に叶えた文章を公開!
まとめ
断言法は、潜在意識に働きかけることで願望実現をサポートする効果的な方法です。
また他の願望実現方法との違いで、最大のメリットとなるのが感情を抱かなくても良いという点です。
感情を抱くのが重要になる願望実現方法がほとんどなので、感情を抱けないという方は断言法が合っているかもしれませんね。
ただし、断言法は続けるのが大変なので、その点には注意をしましょう。
書き続ける期間の目安は6ヶ月間で、その期間を過ぎて効果を感じられない場合は、スコット・アダムスは書くのをやめていると述べています。
ですから、断言法を行う場合は、とりあえず6ヶ月間の実践を目指すのが良いでしょう。