オイルプリングという言葉は、オイル(油)とプリング(引く)という言葉の組み合わせ。
その効果はというと、心身の毒素を油で引っ張り出して浄化できるとされている。
インドの自然療法として有名なアーユルヴェーダ。その一つであるガンドゥーシャが元になっている。
美容、口内の健康、虫歯対策、口臭予防などと共に、運気低下の原因である邪気を追い出す効果もあるとも。
これから、そんなオイルプリングの具体的なやり方をお伝えしていくので参考にしてほしい。
オイルプリングで使うオイルについて
オイルプリングで使われるオイルは、ココナッツオイル、オリーブオイル、ごま油、ヒマワリ油、グレープシード油など色々とある。
これらのオイルを使って、クチュクチュとうがいをするのがオイルプリング。
オイルはなるべく良質な物を使う
オイルプリングで使う油は、なるべくオーガニックなど上質な物を選んだ方がいいとされている。
例えばオリーブ油であれば、エクストラヴァージンを選んだ方がいいという感じで。
古いオイルも避ける
「どうせ吐き出して捨てるのだから」と、古いオイルを選ぶのも避けたい。
開封して相当な時間の経ったオイルは劣化している。
劣化したオイルというのは、毒素を吸着する能力も低下しているとされている。
だからオイルの鮮度も大切になってくる点には注意をしたい。
目的に合わせてオイルは使い分けた方がいい
オイルにも種類ごとに色々な特徴がある。
例えばココナッツオイルは、甘い感じがするので続けやすい。
また白ごま油は、身体を温めてくれる効果が高いとされているので、この効果を期待したい場合に使いたい。
なおごま油を使う場合は、キュアリングと呼ばれる加熱処理を行った方がいいとされている。
オイルプリングの効果をごま油に期待するのならキュアリングを
オイルプリングを行うとき、ごま油を使う場合はキュアリングと呼ばれる加熱処理を行った方がいい。
ごま油をキュアリングすると、抗酸化物質が増える、浸透しやすくなるなどの効果を期待できる。
- 鍋に白ゴマ油を入れる
- 火にかける
- 70度を超えたら火から降ろす準備を始める
- 100℃に達したらすぐに火から降ろす
- 覚めたら瓶に入れる
- 暗所で保存する
〇1ヶ月間ほどで使い切る方が良い
→2か月は補完可能だけど早めに使う
キュアリングの温度について
キュアリングの温度については諸説ある。
120℃を超えると有害物質が発生してしまう。でも人によっては、106℃になったら捨てた方が良いという方も。
こういった点を考えると、火から降ろす目安は100℃程度だとしたほうがいい。
特に注意したい温度帯
ゴマ油のキュアリングを行うとき、最も注意をしたいのが86℃。
油は86℃に達すると、急激に温度が上がることが多い。
だから86℃を超えた段階から、調理用温度計とにらめっこをすることになる。
オイルプリングのやり方
オイルプリングのやり方はいたってシンプル。
でもオイルを口に含んでいないとならない時間が長いので、その点が大変かもしれない。
- オイルを用意する
- 水を一杯飲む
〇唾液の分泌を促すため - 大さじ一杯のオイルを口に含む
- クチュクチュと口をする
○オイルを口全体にいきわたらせる
○10~25分間続ける - オイルを吐き出す
- 口の中を洗浄する
○水かぬるま湯でうがいをする
〇オイルが気になるのなら塩水で洗浄
→塩水の温度は自由
→塩水を使うとオイルが取れやすい
オイルプリングの回数は、1日1回が目安。
最初のうちは、25分間も行うのは大変だし、クチュクチュし過ぎて口が痛くなる。
10分でも辛いかもしれない。
だから最初は1日1回だけ5分行うことを目安にするのがベスト。
クチュクチュしている間は別の事を
クチュクチュしている間は、他の事をしていてもいい。
掃除をしたり本を読んだりとか色々と行える。
どうしてもクチュクチュが辛いのなら
クチュクチュしている間は、他のことを行っていてもOK。
でも辛いと感じるのなら、無理をしなくてもいい。
変則的な方法になるけど、5分ほどクチュクチュする。そしてオイルを吐き出したらうがいをせずに15分ほどそのままでいる。
この形でも、結構な効果を実感する人が多い。
暇つぶしのスマホは避けた方がいい
オイルプリングの最中は、他の事を行っていてもOK。
でもスマホをイジルのは避けた方がいいというのが私の考え。
オイルプリングに悪影響があるわけではないけど、毎回スマホをいじっていると癖になってしまう。
スマホをいじるのが癖になると、色々な場面でイジルようになるから日常生活に支障が出やすい。
だから極力スマホをいじるのは避けよう。
オイルは排水溝に吐かない
オイルプリングは、オイルでの口内洗浄。
このオイルというのは、排水溝で固まることがある。
特にココナッツオイルは、排水溝で固まりやすい。
だから排水溝に吐きださず、新聞紙やティッシュなんかに吐き出して捨てるようにした方がいい。
使ったオイルのもう一つの注意点
使ったオイルは、絶対に飲み込んではいけない。
なぜなら飲み込むとオイルに吸い出された体内の毒素が、体の中に戻ってしまうことになるから。
これでは元の木阿弥。
だから絶対に飲み込まないようにしよう。
オイルプリングをする時間帯
オイルプリングを行う場合、何を目的に行うのかによってベストな時間帯が変わってくる。
もしも歯の健康が目的であれば、オイルプリングを行うのは寝る前がベストになる。
これはオイルプリングを行ってから、歯をみがくという形にすれば歯垢などが残りにくいから。
一方で体内の毒素を取り除くのが目的の場合は、起床時にオイルプリングを行うのが良いとされている。
これは寝るというのは、身体を色々と調整する時間。
起床時は調整の影響で、毒素が体から出しやすい状態になっている。
また寝ている最中は唾液の分泌量が減るため、口内では雑菌が繁殖しやすい。
このため毒素や雑菌を追い出すことが目的であれば、起床時のオイルプリングが良いとされている。
オイルプリングの効果は?
オイルプリングの効果は、すぐに出るというわけではない。
だから気長に付き合うつもりで行っていった方がいい。
そんなオイルプリングには、どのような効果を期待できるのかというと──。
- 体内の毒素が排出される
○痰がしばらく出やすくなる - 顔の筋肉が鍛えられる
○ほうれい線が予防される
○肌のツヤが良くなる - 歯の健康を守る
○歯の黄ばみが取れる
→オイルが歯の汚れを溶かす
→特にごま油が向いている効果
○虫歯予防
→虫歯菌の除去と汚れが取れる効果
→歯ブラシが届きにくい所も掃除される
→歯の隙間や歯茎 - 細菌の除去
○虫歯予防になる
○各種病気の予防になる
→病気の例
→糖尿病
→肺炎
→骨粗鬆症
→心疾患など
○歯肉炎を防ぐ
○口臭予防 - 唾液の分泌量アップ
○うがいで口の筋肉を使うため - 免疫力アップ
○風邪やインフルエンザの予防に繋がる - 花粉症の改善
上記のような効果に加えて、体内の毒素が取り除かれるのだから疲れにくくなるなどの効果も期待できる。
また浄化効果により、開運効果があるという方もいる。
終わりに
今回は、オイルプリングの行い方についてお伝えした。
オイルプリングは口内の健康、ほうれい線の予防など色々な面で効果を発揮するとされている。
また毒素を取る効果が、開運に繋がるという方もいる。
色々な効果を期待できるけど、必要なのは油だけのオイルプリング。
まずは気軽に挑戦して、用意したオイルが無くなる頃に続けるか決めるくらいの気持ちでいいんじゃないかな~と思う。