シンギングボウルは、もともとはチベットの法具。
それがヒーリングや瞑想に効果的として世界に広まり、多くの人が知ることとなった。
今回は、そんなシンギングボウルの音が持つ効果についてお伝えする。
シンギングボウルの効果は?
シンギングボウルの音色は、セラピーにも使われるほどのヒーリング効果があるとされている。
古くから、身体の痛みの緩和や心身のリラックス効果があるとされてきた。
その音色の中でも、とくに有名なのが倍音による効果。
倍音によるシンギングボウルの効果
倍音を理解するポイントは以下の2つ。
- 音は周波数を計れる
- 基音について知る
楽器は、ある音を出すと他の音も一緒に出ている。
その、ある音というのが基音。
基音というのは、楽器が音を出すキッカケとなる音。
基音はもっとも純粋な音。で基音に混じって響いている音が倍音。
この倍音の周波数は、基音の周波数の2倍、3倍、4倍などの倍数となっている。
シンギングボウルと倍音
シンギングボウルは、倍音をふんだんに発生させる。
倍音があまりにも多いため、シンギングボウルを使ったセラピーは音のマッサージとも。
そんな倍音は、体内の水分を振動させてキレイにする、自立神経のバランスを整える、空間を浄化するなどの効果があると考えられている。
また体のエネルギーが弱っている部分を活性化させたり、悪いエネルギーを浄化するともされる。
1/fゆらぎも
シンギングボウルの音色には、1/fゆらぎも含まれている。
この1/fゆらぎは、規則性と不規則性がちょうどよいバランスで成り立っている。
自然界のいたるところに存在して呼吸は深く長く、脈拍数は穏やかにとリラックス状態に導いてくれる。
ソルフェジオ周波数が含まれているシンギングボウルも
シンギングボウルの中には、ソルフェジオ周波数を含んだ音色の物もある。
ソルフェジオ周波数は、528HZでモーツァルトの曲に良く含まれている音。
トラウマからの解放やリラックス効果を期待できるとされている。
波動関連の効果
音も波動と評されることがあるけど、スピリチュアル的な意味での波動の効果もあるとされている。
細胞レベルで滞った氣に動きを与えて正常に戻す。
身体を構成する分子の持つ振動に影響を与えて、健康な状態にする。
また潜在意識にも影響を与えるとも。
さらに波動によって、オーラやチャクラを整えられるともされている。
シンギングボウルの使い方
シンギングボウルの音は、確かにリラックス効果などがある。
このため聴くだけでも、心の疲れを取ったり瞑想の補助などに使われることも多い。
でも聴く以上におススメなのが、音を全身で浴びること。
音や波動が体中の細胞やエネルギーに働きかけて、心身を最適な状態に導いてくれるとされている。
セラピーなどは、そのような音を浴びせる形でシンギングボウルを使うことが多い。
どんな使われ方がされるのか?
シンギングボウルは、小さい物であれば自分の手で持って鳴らすことも可能。
この場合は、シンギングボウルの音の波動が手を伝わって体内に入ってくる。
さらに周囲に響いた音の影響もあり、外部と内部の両方からシンギングボウルの影響を受けることに。
ただし小さすぎるシンギングボウルは、倍音を出しにくい。
だから個人で使う場合のサイズ選びは、少し大変かもしれない。
さらにシンギングボウルを使ったセラピーも存在する。
シンギングボウルセラピー
シンギングボウルセラピーでは、星を象徴するとされる7種類の金属を用いたシンギングボウルを使うことが多い。
その金属とは以下の通り。
- 鉄=火星
- 水銀=水星
- スズ=木星
- 銅=金星
- 鉛=土星
- 金=太陽
- 銀=月
これらの金属で作られたシンギングボウルは、人が持つエネルギースポットでもあるチャクラにも対応している。
シンギングボウルセラピーでは、このチャクラを調整することも多い。
ちなみに近年では、金や銀といったレアメタルのシンギングボウルはかなり減っている。
シンギングボウルセラピーとチャクラ
チャクラを整えることは、心身のバランスを整えることに繋がる。
そして精神面も成長も促されるとされている。
そのチャクラのエネルギーの流れがスムーズになると、心身共に健康でいられると言われている。
先に述べた星を象徴する金属のシンギングボウルが出す音は、それぞれが体にある7つのチャクラに対応している。
7つのチャクラは、活力であったり、コミュニケーション能力であったり、それぞれが人間の色々な能力に関わっている。
このためシンギングボウルセラピーでは、シンギングボウルの音でチャクラを活性化させて悩みを解決することを目指す場合もある。
シンギングボウルセラピーはチャクラ以外にも
シンギングボウルセラピーは、チャクラの活性化以外も効果があるとされている。
単純にリラックスさせてストレスを解消させたり、心身のエネルギーを浄化する。また瞑想の感覚を教えるために使うこともある。
少し変わったところでは、痛みのある部分にシンギングボウルの音を響かせて、痛みの緩和を狙う場合も。
このようにシンギングボウルを使ったセラピーは、幅広い悩みに対応している。
シンギングボウルは演奏以外にも
シンギングボウルは、演奏以外にも使い方がある。
それは体にシンギングボウルを当てて鳴らし、その振動を体内に浸透させるという方法。
一般的には、この体にシンギングボウルを当てて行うことを、シンギングボウルセラピーと呼ぶことが多い。
シンギングボウルの選び方
シンギングボウルに興味を持った場合、やはり自分で自身を癒すのに使いたいと感じるのではと思う。
その場合に必要となるのが、シンギングボウルを選ぶ作業。
先にシンギングボウルは、7種類の金属で作られたものが多いと書いた。
でも現在は金や銀を混ぜない5種類で作られたものが多い。
更に言えば、個人が初心者の段階であれば銅と鉄から作られたものを扱う場合がほとんど。
で、この銅と鉄から作られたシンギングボウルは市販されているほとんどに当てはまるから、素材で悩む必要はないと思う。
素材の次に考えるべきは大きさ
シンギングボウルの大きさはさまざまで、仏壇に置かれるチーンとならすおりんサイズの物から大きなサラダボウルのような物まである。
このサイズについては、大きすぎても小さすぎても良い音を鳴らす難易度が高くなる傾向にある。
だからサイズ選びについては少し難しい。
そのことを考えると、ぶっちゃけ実際に鳴らしながら選ぶしかないことになる。
クリスタル製のシンギングボウルについて
初心者に向かないのが、クリスタル製のシンギングボウル。
クリスタル製は、欠けやすいという特徴がある。
でも更に残念なことに、悪質な業者が存在する。
ガラス製をクリスタル製として売っている所があるので、色々と考えないといけないことが増えてしまう。
だから金属製のシンギングボウルを選ぶのが妥当だと言える。
シンギングボウルの演奏について
シンギングボウルの目玉は、なんといっても倍音。
この倍音を出せるようになるまでは、多少の練習が必要となる。
しかも慣れた後でも体調が悪かったり集中できなかったりすると、上手に音を鳴らせない。
だから自身の状態を音で判断することができるということ。
そんなシンギングボウルは、皮などで包んだ木製の棒を使って鳴らす。
シンギングボウルが大きければ床に置くけど、基本的なサイズの場合は手の平の上にのせて鳴らすことになる。
ボウルの外側を撫でるようにスティックで触れると音が出る。
終わりに
今回は、シンギングボウルの効果についてお伝えした。
セラピーで使われることが日本でも増えているシンギングボウル。
多少のコツはいるけど、自分で鳴らすことも可能。
値段はというと──3000円ほどで手の平サイズなら買えたりする。
だから興味のある方は、購入してみてもいいかもしれない。