石油ファンヒーターは、コスト面が良く暖房効率も高い家電なので、多くの方が家に置いています。
ですが他の家電と同様に寿命があるので、時期が来たら買い変える必要が──。
今回は、そんな石油ファンヒーターの寿命についてお伝えします。
石油ファンヒーターの寿命は何年?
石油ファンヒーターは、使い方によっては3年以内で壊れますが、メンテナンスしだいでは10年以上もちます。
ですが一般的には6年が寿命だとされていますよ。
6年が寿命とされる根拠
6年が寿命とされるのは、経験則が大きな要因となっています。
ですが、法定耐用年数という物が石油ファンヒーターには定められており、これも寿命を考える上で重要な要素となります。
では法定耐用年数は何年に設定されているのかというと6年間。
メーカーの方では法定耐用年数に合わせて、6年間は修理に対応できるようにパーツなどを揃えています。
また、メーカーが製品を作るときには法定耐用年数の6年間はもつようにと考えて、作っている場合が多いとされてもいますよ。
実際の寿命は?
石油ファンヒーターを実際に使うと、だいたい5年位から寿命となる可能性が高くなります。
5年以上使ってエラーが頻発するようなら、寿命の可能性がありますよ。
ただ本格的な掃除をするだけで、エラーが起こらなくなる事も多いので、まずは掃除を行ってみるようにしましょう。
5年を過ぎて7年目になると、着火しにくくなったり石油の臭いがしたりと、製品の劣化による不具合が発生しやすくなります。
それまで本格的なメンテナンスを行ってこなかった場合、7年目に入ったらいつ寿命がきてもおかしくないと考えた方が良いでしょう。
石油ファンヒーターの寿命を短くする3大悪
石油ファンヒーターの寿命を縮めるNGな扱い方が存在しています。
以下のような使い方は避けるようにしましょう。
- 劣化した灯油を使う
○劣化した灯油とは?
→長時間ポリタンクで保存するなどした灯油
→紫外線や熱、ポリタンクの成分が溶け出す、ホコリが混ざる
○不完全燃焼や詰まりの原因になる
○灯油が劣化しているかの確認方法
1コップに入れる
2白い紙で壁をする
3透明で沈殿物や浮遊物が無いならOK
○1年経っている灯油は基本的に劣化していると考える - フィルター掃除を行わない
○週1回位はフィルター掃除を行うのが良い - 季節が終わり片付けるとき灯油が残っている
○灯油が劣化して悪影響が出る
○必ず片付ける時は灯油を抜く
→空炊きをするなどする - ヘアスプレーなどシリコン剤が付着しやすい環境
○NGな行動(内部にシリコンが付着してしまう)
近くでヘアスプレーを使う
近くでスプレータイプの床ワックスを使う
近くでスプレーのりを使うアイロンがけを行う
石油ファンヒーターの寿命を延ばす方法
石油ファンヒーターの寿命を短くする行動があるように、逆に寿命を延ばす扱い方もあります。
では、どのような事をすれば石油ファンヒーターの寿命が延びるのかというと──。
- ほこりフィルターを定期的に掃除する
○ほこりフィルターは誰でも簡単に行える掃除部分
○ファンヒーターの故障原因の7割以上がホコリ
→ほこりフィルターの掃除はかなり重要 - 2~3年に1度は徹底的に掃除をする
○エアダスターを使って狭い部分のゴミやホコリをとる - シーズンが終わって片付けるとき
○空焚きをするなどして残った灯油を使いき
石油ファンヒーターの臭いは寿命が原因?
石油ストーブに比べて、臭いが少ないとされる石油ファンヒーター。
ですが、やはり多少の臭いがするものです。
通常の臭いであれば1~2時間ごとに数分間で良いので換気を行って、解消するのが基本。
一方で機器の異常による不完全燃焼などが原因の臭いは、一酸化炭素中毒の危険性があるのでより細かな間隔で換気を行う必要があります。
石油ファンヒーターから漂う匂いの原因ですが、燃料に限定するだけでも色々とあります。
- 灯油の劣化
○不完全燃焼が原因で変な臭いが - 不純物が混ざっている
○水、ホコリなど - 燃料漏れ
○気化した灯油が燃えずに空気中に漏れる - ゴムホースなどの劣化
終わりに
今回は、石油ファンヒーターの寿命についてお伝えしました。
石油ファンヒーターは暖房の効率の良い製品なので多くの方が利用していますよね。
ですがメンテナンスを行っている方は少ないようで、本来よりも製品の寿命が短くなってしまう事も多いようです。
少しのメンテナンスで石油ファンヒーターの寿命は大きく変わってくるので、メンテナンスの時間をとりたいものですよね。