夏は気温が高くて部屋を閉め切っていると、室内の温度は急上昇しやすいですよね。
このため体温調整を苦手とるする犬は熱中症になりやすいので、エアコンなどをしっかりと活用したいものです。
今回は、犬を室内階にする時の暑さ対策として、エアコンの設定温度やその他の対策についてお伝えします。
室内飼いの犬の為のエアコンの温度設定は?
犬は暑さに弱くて寒さに強い生物です。
これは、汗をかいて体温調整をするために必要なエクリン腺が足の裏にしかなく、体が熱くなっても冷やしにくいからです。
ですからエアコンの温度設定は、体温調整を行える人間が、少し寒く感じる程度がよいと言われt霊ます。
具体的には、18℃~22度が良いとされていますよ。
特に気温が上がる、11時~16時の間には注意をしましょう。
犬種によっても適切なエアコンの温度が変わる
一般的には、犬の為のエアコンの適切な設定温度は18℃~22℃と言われています。
ですが毛の長さを考慮した方が、より愛犬に優しいエアコンの温度設定を行えます。
- 長毛の犬種:15℃~20℃
- 短毛の犬種:20℃~25℃
このような温度設定が良いと言われていますよ。
ですが、必ずしもこの温度設定が良いとは限りません。
このため、実際に犬の様子を見ながらエアコンの温度は調節していくことになります。
エアコンは人感センサーに注意!
最近のエアコンには、人感センサーという機能が付いています。
人感センサーというのは、名前の通り人間を認識するセンサー。
中には動物にも対応している物もありますが、一方で動物の認識をしないものもあります。
この人感センサーが犬に反応しなかったせいで、熱中症と持病により亡くなってしまったという話もあります。
ですから、お持ちのエアコンが人感センサー付きの場合、動物に対応しているのか事前に確認しておいた方が良いですよ。
夏の暑さに特に注意したい犬種
犬の中でも、短頭種や北方が出身の犬は暑さに弱いと言われています。
具体的には、以下のような犬たちです。
- グレートピレニーズ
- シーズー
- シェットランド・シープドッグ
- シベリアン・ハスキー
- セントバーナード
- パグ
- ブルドッグ
- ペキニーズ
- ボストンテリア
- ボルゾイ
湿度にも注意をする
暑さ対策を考える場合、ついつい温度にばかり目が言ってしまいます。
ですが、気温が22℃程度であっても、湿度が60%を越えると犬は熱中症になる可能性が生じますよ。
よって、湿度が60℃を超えないように注意することも必要です。
この点を考えると、夏だけでなく春~梅雨の時期にも、熱中症には注意をした方が良いということになりますよね。
適切な湿度設定は、50~60%が理想的だと言われていますよ。
室内飼いの犬がエアコンの温度を暑いと感じるときの仕草
犬は暑いと感じているとき、独特の仕草をします。
ですから、室内がいをしている愛犬のためにエアコンを使っているのなら、以下のような仕草をしていないか気をつけると良いですよ。
- 冷たい場所で寝そべる
○フローリングなど
○暑いと感じると涼しい場所を探して寝そべる
○対策
→エアコンの温度を1度下げる
→エアコンの風量を強める - 舌を出しハァハァといきを荒げている
○パンティングという仕草
○舌を出して体温を息とともに吐き出している
○対策
→氷を舐めさせるなど
→室内を冷やす - 水をがぶ飲みする
○犬は暑いと水をがぶ飲みして体温を下げる
○対策
→水が尽きないように注意をする
→部屋の温度を下げる
また、ぐったりして反応をしない、目が充血し下の色が赤黒いなどの場合は、すでに熱中症となっている可能性が高いので、早めに病院に連れていった方が良いかもしれません。
逆に室内が冷え過ぎている場合、以下のようなしぐさをします。
- 体を丸めている
○小さくまとまることで体温を集めている - 動こうとしない
○寒いから動きたくないと感じている
○クールマットなど体を冷やす物の近くなら例外
犬を室内飼いする場合の暑さ対策
愛犬を室内飼いするのなら、エアコン以外にも暑さ対策を行いましょう。
エアコンだけだと暑さ対策が不安というのもありますが、エアコンが止まってしまったときの事も考える必要があるからです。
他にも、台風や地震の影響で停電することもありますし、電力会社が計画停電をすることもあります。
また、エアコンが故障してしまうこともあります。
こういったとき、エアコンだけに頼っていると愛犬が危険です。
よって、エアコンだけに頼らず他の暑さ対策も併用するようにしましょうね。
暑さ対策で気を付けたい点
室内飼いをする愛犬のために暑さ対策を行うのなら、直射日光、温度、飲み水の3つには気をつけるようにしましょう。
- ケージやクレートは直射日光を当てない
○中の温度が上がりやすい - カーテンを閉める
○犬に直射日光が当たり続けるのは危険
→熱中症の原因になる
- クールマットを用意する
○大理石、アルミ板、ジェルマットなどを用意
○端っこに凍らせたペットボトルを置くと更に冷える - 中の水を凍らせたペットボトルを置いておく
○そのままだと噛んで壊す可能性がある
→タオルや巾着袋を用意して包む
→大きめの靴下で包む人もいる
○2Lサイズだと4時間ほどもつ
- 器に水はたっぷりと用意しておく
○犬は体温が上昇するとがぶ飲みするから - 器は複数用意しておく
- 飲み水は小まめに変える
○温かくなりやすいから - 飲み水の中に氷を入れておく
上記の暑さ対策以外にも、部屋を出入りして涼しい場所に逝けるように、ペット用の入り口をつけることも手段の一つです。
扇風機を使った暑さ対策
扇風機は、犬に対して体を冷やす効果が期待できません。
これは扇風機が、蒸発した汗を吹き飛ばすことで涼しく感じさせる道具だからです。
一方で犬は汗を肉球などからしか出しませんから、あまり意味がないんですよね。
ですが全く役に立たないのかというと、そんなことはありません。
- 扇風機の前に凍らせたペットボトルを並べる
○冷たい風が犬に届く - エアコンと向かい合わせに扇風機を設置する
○部屋の空気を循環させられる
→冷たい空気は下に溜まりやすい
サマーカットについて
夏を乗り切るためにサマーカットにするのも一つの手です。
しかし、サマーカットにすると急な変化で体調を崩す場合があります。
また、外部の刺激(紫外線など)から皮膚を守る被毛を失ってしまい、皮膚に問題を生じさせる可能性もあります。
ですからサマーカットをする前には、獣医師やトリマーとよく相談した方が良いですよ。
終わりに
今回は室内飼いをしている愛犬のための、暑さ対策情報をお伝えしました。
室内は温度が上がりやすいですから、エアコンを使うか風通しを良くするか──なんらかの対策を行わなければ犬にとって厳しい環境になると言えます。
対策をとるのは少し面倒に感じるかもしれませんが、これもカワイイ愛犬のため。
しっかりと暑さ対策を行いましょう。
人がいない時の愛犬の暑さ対策記事
愛犬の暑さ対策で、特に気をつけたいのが留守番をさせるとき。
留守番をさせるときというのは、愛犬を助けられないため気をつけなければならない点が多くあります。
愛犬の散歩をするときの暑さ対策
夏はコンクリートやアスファルトも、とんでもない熱さになります。
ですから、愛犬の散歩は地面が冷えてからにする必要がありますよ。