犬はスイカを食べても、少量であれば問題はありません。
それどころか、水分補給もできるので夏場であれば特に食べる価値のある食材とも言えますよ。
今回は、そんな犬にスイカを食べさせる時に役立つ情報をお伝えします。
犬がスイカを食べても大丈夫?量に気をつければOK
犬にスイカを与えても問題はありません。
量にさえ気をつければ、老化予防、ガン予防、水分補給など様々な効果を期待できますよ。
犬が食べても良いスイカの量は?
犬にスイカを与える場合、食べさせる量に気をつけましょう。
小型犬であれば、10~15gが目安。
中型犬の場合で、30gが目安だとされていますよ。
大型犬の場合は、中型犬よりも少し多めといった感じです。
量に関しては体質の問題もあるので、最初は少量だけ与えて様子を見ながら少しずつ増やす感じが良いですよ。
スイカの栄養素
スイカは95%が水分ですから、夏場には水分補給の意味も込めて愛犬に食べさせるのもありです。
ですが他にも色々な栄養素が含まれていて──。
- ビタミン
○犬は体内でビタミンCを生成できる
→でも老犬や病気の場合は通常よりもビタミンCが必要
○ビタミンAは皮膚の健康や抗酸化作用 - リコピン
○抗酸化作用による老化防止やガン予防 - シトルリン
○血管の再生
他にもスイカは以下のような効果が期待できるとされています。
- 水分補給
- 疲労回復
- 利尿効果
- がん予防
- 老化予防
- 血流の改善
- 便通の改善
犬にスイカのこの部分はダメ
犬にスイカを食べさせるのであれば、量と共に気を付けたい点があります。
それは皮と種は避けるということです。
犬がスイカの皮を食べたけど大丈夫?
スイカの皮は、犬に食べさせないようにしましょう。
消化をしづらく胃腸に負担をかけます。
それだけでなく、栽培で使われた農薬が皮に残っている可能性もあります。
ちなみに緑色の皮の下の白い部分は、食べても問題はありませんよ。
犬がスイカの種を食べたけど大丈夫?
スイカの種は皮と同様に消化しづらい部分です。
ですが種は小さいので、便と一緒に体外に排出されるので、犬が食べても慌てなくて大丈夫です。
しかし、なるべくあらかじめ種を取り除いておいた方が良いのは確かですよ。
犬にスイカを与えるのなら腎臓病に注意!
スイカには果糖が含まれています。
この果糖は犬が肥満になる原因となるので、スイカは主食ではなくオヤツとして与えるものだと考えましょう。
肥満以外にも、スイカを食べさせると生じるトラブルがあるので、そちらにも注意をしましょうね。
例えば腎臓病。
トラブル例:犬にスイカを与えて腎臓病に!
スイカは腎臓に良いという話を聞いた事のある方も多いのではないでしょうか?
ですが既に腎臓病を発症している場合は、この話は当てはまりません。
スイカは高カリウムの果物。
カリウムは腎臓病対策のカギになりますが、ナトリウムとのバランスが悪いと問題が生じます。
犬の腎臓病の食事は低ナトリウムが前提。そしてカリウムを一定の範囲に収める必要がありますよね。
このカリウム量のバランスが崩れている場合、犬の腎臓病への悪影響が心配されます。
トラブル例:犬にスイカを与えて下痢に!
スイカは水分の多い果物。
ですから与え過ぎると、お腹を冷やしたり消化酵素を薄めてしまい、下痢などの原因となります。
また冷えたスイカを与えた場合は、量に関係なく下痢の原因になりやすいので注意をしましょうね。
トラブル例:犬にスイカを与えて高カリウム血症に!
スイカは高カリウムの果物であるため、摂り過ぎると高カリウム血症になる可能性があります。
高カリウム血症になると、痺れ、吐き気、筋力低下、脈の乱れなどの症状が出ます。
すでに高カリウム血症であったり、他の病気がある場合には注意をしましょう。
トラブル例:犬にスイカを与えてアレルギーに!
スイカはウリ科の食べ物。
ですからウリ科の食べ物に対して、アレルギーがある場合は避けましょう。
アレルギーになると、下痢、嘔吐、目や皮膚が赤くなる、毛が抜けるなどの症状が出ます。
トラブル例:犬にスイカを与えてビタミンA中毒に!
犬は、ビタミンA中毒になる事の多い動物です。
スイカは体内でビタミンAに変わるβカロテンが含まれています。
犬は少量のβカロテンで、大量のビタミンAが作られてしまいビタミンA中毒になることがあるので注意をしましょう。
特にスイカがダメな犬は?
スイカは、多くの犬が食べても良い食べ物。
ですが食べさせるのがダメな犬もいます。
あくまで、その一部ですが以下のような犬にはスイカを食べさせないようにしましょう。
- 肝臓にトラブルを抱えている犬
○ビタミンA中毒は肝臓に大きな負担を与える - 高血糖や糖尿病の犬
○スイカは血糖値が上がりやすい糖質が多い - お腹が弱い犬
○スイカは水分量が多い - 腎臓病の犬
○カリウムの過剰摂取になるかも - ウリ科のアレルギーを持っている犬
○スイカはウリ科
終わりに
今回は、スイカを犬が食べても大丈夫なのかについてお伝えしました。
スイカは水分が多く下痢になりやすいので、最初は少量ずつ与えて徐々に増やしていくようにしましょう。
また、スイカを食べさせると健康に被害が生じる犬もいるのでその点にも注意をしましょうね。
犬に食べさせてはいけない物関連記事
愛犬の健康を守るのなら、食べさせるのに注意が必要な物はスイカ以外にも色々とあります。
例えばバナナは消化不良や下痢の心配がありますし、とうもろこしにはアレルギーや下痢の心配があるので注意が必要です。
犬の暑さ対策関連記事
犬は暑さに弱い生き物。
ですから、暑い日の続く夏になったら他の季節とは違う気を付けるべき点が生じるものです。
例えば室内犬の場合は、留守番をしてもらうのにも注意が必要となります。
愛犬に車の中で留守番してもらう場合
犬の留守番ですが、なにも家の中だけとは限りません。
車で移動した時に愛犬と一緒という場合は、とうぜん車の中で留守番させる可能性がありますよね。
このような時には、車の中で留守番をさせても熱にやられない工夫が必要となります。
外飼いの場合の暑さ対策
犬は、外飼いしている方がほとんどですよね。
外回は、室内で飼うよりもは熱が籠らないという長所があるのですが、直射日光は室内よりも強いという問題点があります。
この直射日光の影響をどのように避けるのかが、夏に外飼いをする時のポイントになります。
犬の散歩に関する暑さ対策記事
暑い夏であっても、犬に運動をさせなければなりません。
そのためには散歩をさせるのが一番なのですが、時間帯によっては犬の肉球が火傷してしまうこともあります。
特にアスファルトの上は酷いですよ。
ですが、アスファルトやコンクリートの温度が下がるのに時間が掛るので散歩する時間帯は、かなり遅くなってしまいます。
この事を考えると、万全を期すのなら犬に靴を履かせる必要があるかもしれません。
犬の年齢関連記事
人間と犬とでは、年の取り方が違うという話は有名ですよね。
年齢に合わせて愛犬の食事を変えた方が健康には良いので、犬の年齢の計算方法を知っておいた方が良いかもしれませんね。