秋の味覚であるさつまいも。
色々な調理方法がありますから、秋になると必ず口にするという方も多いですよね。
そんなさつまいもですが、手元に大量に存在する場合、どのように保存をすると長持ちをするのでしょうか?
今回は、さつまいもの長持ちする保存方法についてお伝えします。
さつまいもの保存方法:長持ちさせる基本
さつまいもを保存するのであれば、温度と湿度の管理に気をつけましょう。
保存に適した温度は13℃~15℃です。
しかし冷蔵庫に保存する場合、野菜室ですら5℃~10℃とさつまいもの保存には適していません。
ですから、基本は冷蔵庫などを使わない常温保存となります。
しかし切った場合や、冷凍をする場合は、特別な工夫をすることで保存が可能となりますよ。
さつまいもの保存を適温以下で行うと
仮に適温以下でさつまいもを保存した場合、低温障害が生じます。
低温障害になると、さつまいもの色が変わったり、水っぽくなったり、くぼんだり、中が柔らかく変質したりして、味や栄養価が下がってしまいます。
また、18℃を越えると発芽してしまい、この場合もまた品質の低下に繋がります。
さつまいも保存の重要性
さつまいもは、収穫時期と旬にズレがあります。
旬となるのは、収穫時期から2~3カ月過ぎた、10月~1月頃。
これは、さつまいもを保存させて乾燥させることで甘みが増すためです。
ですから、おいしいさつまいもを食べるためには、保存することが必須だと言えます。
さつまいもを保存するときの注意点は?
さつまいもの保存は、温度と湿度の管理が基本。
ですが他にも注意したい点があります。
- 保存する温度や湿度に注意
- ポリ袋などで密閉しない
○湿気で表面に水分がついて傷む
○通気性のある道具を使う
→段ボールなど - 湿気に注意して保存する
○保存する時には洗わない
→洗うと水分が増えて腐りやすくなる
○泥がついている場合
→乾燥させ土を払ってから保存する - 冷暗所で保存する
○さつまいもの保存は冷暗所での常温保存が基本
○熱い日が続くようなら冷蔵庫を使う
→冷気に負けないように新聞紙でくるみ野菜室に - 土がついている場合
○風通しの良い場所で土を乾燥させる
→乾燥後に土を払って新聞紙で包んで保存 - 収穫したばかりのさつまいもの保存
○収穫したばかりなら
○さつまいもを3日間天日干しにする
→風通しの良いところで土をつけたまま
→水分を減らして腐りにくくするため
→天日干しにより糖分が増える
→夜間は気温が低くなる
→天日干しの効果が薄まるので家に取り込む
さつまいもの保存期間は?
さつまいもを保存する場合、保存出来る期間がどの程度か予め知っておきたい所ですよね。
保存環境にもよりますが、以下のような感じになっていますよ。
- 常温保存
○1か月~数か月
○条件が合えば3か月以上は保存可能 - 切ったさつまいも
○水に濡らしていないサツマイモは1週間
○ 水に浸した状態なら1~2日 - 冷凍さつまいも
○2週間~1ヶ月
保存期間と共に知っておきたいのが、どのような状態になるとさつまいもは腐った状態だと言えるかです。
保存可能な期間中であっても、環境次第では腐ってしまうこともありますからね。
- 異臭が発生する
- カビが生える
- 酸味が生じる
- 苦味が生じる
- 変色して黒くなった部分が出る
- 表面がベトつく
- 生なのに柔らかい
- シワシワした見た目になる
- 水分が失われる
ちなみに黒く変色しても、その部分を切り落とせば変色していない部分は食べられますよ。
さつまいもの保存方法!切った後ならどうする?
さつまいもは、切ってしまうと長く保存が出来なくなります。
また、さつまいもは水分を含むと長持ちしなくなるので切る前に洗ったかどうかで、切った後の保存方法を変える必要がありますよ。
洗った切ったさつまいもの保存方法
水で濡らしてしまったさつまいもは、長期的な保存が出来ません。
ですが以下のようにすれば、数日程度なら保存できます。
- タッパーなどに水を張る
- その中に完全に浸した状態で冷蔵庫で保存する
- 水を毎日変えると、数日間保存が出来ます。
水で洗わずに切ったさつまいもの保存方法
水で洗っていない場合は、以下のように保存しましょう。
- 切り口が空気に触れないように切り口をラップで密封する
- 新聞紙で全体を包む
- 風通しの良い冷暗所で保存
切り口は酸化しやすいので、切り口をしっかりと守ることがポイントになります。
さつまいもの保存期間!冷凍、常温、冷蔵庫で安全に食べられる期間は?
さつまいもの保存は、常温が基本です。
ですが工夫次第では冷凍庫や冷蔵庫でも保存が可能ですよ。
さつまいもの保存方法!冷凍するのなら?
さつまいもが手元に大量にある場合は、冷凍保存を考慮する必要があります。
冷凍保存をする場合、生のままだと非常にまずくなるので一度加熱してからの保存となりますよ。
焼き芋にする、蒸す、電子レンジで加熱するなどした物を、フリーザーバッグに入れて冷凍保存をしましょう。
また、マッシュ状にしてフリーザーバッグに平らに入れてから冷凍保存をするという手もあります。
基本的なさつまいもの冷凍保存は以下のように行います。
- さつまいもを洗う
- さつまいもを使いやすい大きさに切る
- アク抜きをする
○水に10分ほどさらす
→アク抜きを行うと酸化を防げる - 鍋で茹でて柔らかくする
○電子レンジでの加熱でも良い
→1cm程の厚さなら500wで5分ほど - 水気をよくとる
○キッチンペーパーなどで - 密閉する
○フリーザーパックやラップなどで
○カットしたサツマイモが重ならないように注意
○フリーザーパックが無いのなら
→ラップを二重にしてはさむ - 空気をしっかりと抜く
- 冷凍庫に入れる
冷凍したさつまいもの使用方法
冷凍したさつまいもは、解凍せずにみそ汁などに入れるのが基本です。
ですが電子レンジなどで解凍してから使うことも可能。
解凍してから使う場合でも、安全を考えて必ず過熱してから使うようにしましょう。
さつまいもの保存方法!冷蔵庫を使うのなら?
さつまいもの保存には、冷蔵庫での保存は向いていません。
ですが暑い日が続く夏などの場合、常温保存が難しくなりますから、地域によっては冷蔵庫を使う必要が出てきます。
冷蔵庫でさつまいもを保存する場合、低温障害にならないように新聞紙などでくるみましょう。
さつまいもの保存方法!常温こそが基本?
さつまいもは暖かい地域で育つの、保存をするときには常温保存が最も適しています。
このとき、冷暗所で保存するのが基本です。
冷暗所とは、床下収納、玄関、廊下などで、直射日光が届かず風通しの良い場所を指します。
常温保存での注意点
さつまいもを保存する時は、絶対に洗わないようにしましょう。
洗ってしまった場合、再び乾燥するまでに時間がかかります。
また、冬や夏は気温が極端に変わる地域であれば、常温保存でも特別な注意が必要となります。
- さつまいもの土を払う
- さつまいもがしっかりと乾燥しているのを確認する
- 保存する数に合った段ボールを用意
○暑い時期や寒い時期
→発泡スチロールなど断熱性の高い物を使うのもあり
→でも通気性の問題から基本は段ボールが良い - タオルや新聞紙を段ボールの底に敷く
- 新聞紙で一本ずつさつまいもを包む
- 段ボールにさつまいもを入れる
- 全て入れ終わったら上にタオルや新聞紙をかける
- 蓋を閉める
- 冷暗所で保存する
- 2週間に1度位のペースで段ボールのフタを開ける
○密閉状態だと高炭素ガス状態になり腐る
○ふたに空気穴を開けるという手もある
さつまいもの食べ方
さつまいもを食べるとオナラが出るというのは、ギャグとしてよく使われる話です。
このさつまいもを食べる事で出るオナラですが、実は防ぐ方法があります。
さつまいもダイエット
さつまいもをは、食べ方次第でダイエットにも役立ちます。
劇的な効果が!!! というわけにはいかず時間をかけて健康的にダイエット効果を得られます。
わりと簡単なので、ダイエットが気になる方は試してみても良いかもしれませんね。
終わりに
今回は、さつまいもの保存方法についてお伝えしました。
さつまいもの保存は常温が基本ですが、工夫次第では冷凍保存も可能となります。
ただ、冷凍する場合は加工をする必要がありますから、やはり保存の基本は常温になります。
このとき、さつまいもの保存は温度と湿度の管理がとても重要となりますから、この2点には注意を払うようにしましょうね。