ハッカ油を肌につける効果は、ス~っとする清涼感と虫除けの2つです。
そんなハッカ油は、昔から使われてきた天然素材のということで安心感もあります。
ですが使い方によっては肌荒れなどの問題が生じることも──。
今回は、ハッカ油を安全に使うためのポイントをお伝えします。
ハッカ油を肌に直接つける効果は?
ハッカというのはいわゆるミントの事で、ハッカ油を肌に直接つける効果は虫除けと清涼感の2つがありますよ。
このハッカ油の虫除け効果の続く時間は、30分~60分ほど。
一方で清涼感の方は個人差があるようで、効果の続く時間には色々な意見があります。
ハッカ油の虫除け効果について
ハッカ油を肌に直接塗ったり、服に吹きつけたりすることで虫除け効果を発揮します。
なぜ虫除け効果が発揮されるのかというと、それはハッカの臭いを嫌う虫が多いからです。
蚊、ゴキブリ、アブなど色々な虫がハッカの臭いを嫌っているので、特に夏場には大活躍してくれますよ。
ハッカ油の虫除け効果に関しては以下の記事をご確認ください。
ハッカ油のかゆみ止めクリーム
肌にハッカ油をつける場合は、清涼感で暑さをしのぐためという場合がほとんどですよね。
ですが清涼感を利用することで、汗による汗疹や蚊に刺されたときのかゆみを誤魔化すために使うことも可能。
この場合は、ハッカ油の清涼感でかゆみを誤魔化すことになります。
かゆいと、無意識のうちに爪でかじって肌を痛めてしまいますよね。
ですから肌を守るにするためにも、ハッカ油などを使ってかゆみを誤魔化した方がよいのではないでしょうか?
ハッカ油をかゆみ止めに使う場合はクリームで
ハッカ油を薄めた液体をかゆい場所に塗るだけでも、かゆみを誤魔化すことは可能。
ですが世の中には、かゆみ止めの効果を期待できるハッカ油を使ったクリーム(軟膏)も存在しています。
- ハッカ油:5滴ほど
- 白色ワセリン10g
- 容器
作り方は簡単で、ワセリンとハッカ油を混ぜるだけです。
- ワセリンとハッカ油を混ぜる
- 容器に入れて保管する
ハッカ油クリームで最も大変なのは、作る事よりも容器に入れる事。
小さい容器に入れることになるので、けっこう大変です。
そんな容器に入れる段階で役立つのが、スーパーなんかにおいてあるカップアイスを食べるための木のスプーン(ヘラ)。
サイズがピッタリなうえに、そのまま使い捨てに出来る点も便利。
ちなみに作ったハッカ油クリームは、どんなに時間が掛かっても3ヶ月以内には使い切るようにして下さい。
ハッカ油の清涼感について
ハッカ油を肌に直接塗ると清涼感があります。
ですが、これは体内の熱が外に逃げ出したのが原因なのではありません。
皮膚表面の感覚がマヒしている状態です。
このため、体内に熱は残ったままなので熱中症対策などにはならない点に注意が必要です。
ですからハッカ油で清涼感を得る場合は、水分補給や空調を入れるなど、体にこもっている熱への対策も併用するようにした方が良いかもしれませんね。
ハッカ油の涼感効果に関しては、以下の記事をご確認ください。
涼感効果を楽しむ方法としては、肌に塗る以外にもお風呂に入れるという方法もありますよね。
ハッカ油は肌荒れなどになることも
ハッカ油は肌荒れの原因になる事もあります。
これは肌にハッカ油を塗ったとき、メントールの分量が多すぎた場合に起こることがほとんど。
ですから、ハッカ油を水などで希釈することで肌荒れになる可能性を大きく下げることができるということです。
基本としてハッカ油を肌に直接塗る場合というのは、希釈した状態で使うことになりますから、常に心がけるようにしましょう。
ハッカ油を肌に直接つけるのならパッチテストを
ハッカ油は濃度によって、肌荒れの原因となります。
清涼感を得るだけなら100mlの水に2~3滴程度ですが、虫除け目的の場合は多ければ60滴ほど使います。
ですから、清涼感を得る場合よりも虫除け目的の場合の方が、より慎重にハッカ油を扱う必要があるということになりますね。
では、ハッカ油による肌荒れなどのトラブルを避けるには何をすればいいのかというと──それはパッチテストを行うことです。
- 皮膚の柔らかい部分に塗る
○使用目的に合わせた濃度に希釈したハッカ油を
○塗るのは二の腕や太ももの内側など - 塗って一日待つ
○かゆみや赤みが出なければOK
ハッカ油を肌に塗るときの注意点
ハッカ油を肌に直接塗る時には、色々と注意をしたい事があります。
例えば先に述べたような、肌荒れなどを防ぐためにパッチテストを行って置くこともその一つ。
他にどのような点に注意をすればいいのかというと──。
- 原液で塗るのは避ける
○ハッカ油を原液で使うと成分が濃過ぎて問題が生じやすい - 虫除け目的は香りに注意をする
○ハッカ油の虫除け効果は香りによるもの
○香りが弱くなったら再び塗る - 濃いハッカ油は香りが強い
○副作用として下痢や吐き気が生じることもある - スプレーをする時には吸わない
○吸い込むと気道が刺激されて気分が悪くなる - 使用前にはよく混ぜる
○特に水だけで希釈したハッカ油の場合分離しやすい
→肌に塗ったとき部分的にしか効かない - 手についたハッカ油が目や口に入らないように注意
○特にハッカ油を希釈するときに注意する - 妊婦、授乳中は使わない
○ホルモンバランスを乱したり流産を引き起こす原因となる - 猫を飼っている場合も注意
○肉食の猫ではアロマ全般の成分を代謝出来ない - 容器が溶けた場合は使わない
○ハッカ油はポリスチレンpsを溶かす
→容器が溶けた場合はプラスチックの成分が溶け出している - 消費期限に注意
○希釈したハッカ油は1週間程度で使い切りたい
これらの問題の多くは、ハッカ油を高濃度で使おうとした場合に生じるものです。
それでも希釈した物であっても、ある程度は注意をした方が良いのは確かでしょう。
肌荒れ以外にもあるハッカ油の注意点
ハッカ油を使用する場合、肌荒れ以外にも色々と注意が必要となります。
例えば猫が舐めると中毒症状を引き起こす事があるので、猫を飼っている場合はハッカ油を床にまくようなことは避けた方がいいでしょう。
ハッカ油の濃度が高いと、虫除け効果にしても涼感効果にしても高くなります。
ですが、濃すぎるハッカ油はプラスチック容器を溶かしてしまう事があるので、その点には注意をしましょう。
終わりに
今回は、ハッカ油を肌に塗るときの安全を確保するポイントについてお伝えしました。
ハッカ油のトラブルの多くは、原液で使ったり希釈しても濃過ぎることが原因で起こることが多いので、ハッカ油のトラブル回避は濃度に気を付けることが第一になると言えます。
また、体質によってどの程度の濃度まで耐えられるかも人によって違ってきます。
ですから、最初は薄目で使って徐々に濃くしていく。そしてアナタの肌に合った濃度を発見するというような工夫も必要となってくるのではと思います。