ハッカ油には色々な使い方があります。
その中でも特に、虫除けにも使えるというのは有名ですよね。
ハッカ油を虫除けに使う場合は、水と混ぜてスプレーの形にする場合がほとんどです。
今回は、そんなハッカ油を使った虫除けスプレーの作り方と使う時のポイントをお伝えします。
ハッカ油スプレーに虫除け効果がある理由
ハッカという単語からは、具体的にはどのようなものかイメージ出来ない方も多いと思います。
ですが、シソ科ハッカ属の多年草の総称であるミントと言えば「あ~、あれね」とイメージ出来る方が多いことでしょう。
このミントこそハッカ油の原料となります。
なぜハッカ油に虫除け効果があるのかというと、ハッカの臭いを虫が苦手としているからです。
ハッカ油の虫除け効果が続く時間は?
ハッカ油の虫除け効果は、その臭いにあります。
ですからハッカ油の臭いがしなくなるまでが、効果の持続時間ということですね。
- 網戸などの物にハッカ油をつけた場合
○だいたい2時間程度 - 人間の肌にハッカ油を付けた場合
○だいたい1時間程度
○物につけた場合よりも短いのは体温のため
→体温により揮発が早くなる - ハッカ油を薄めた場合
○薄い濃度だと20分ほどで効果が切れる場合もある
ハッカ油の虫除け効果時間を長持ちさせるアイテム
ハッカ油の虫除け効果は臭いにあります。
ですから臭いを長時間維持できれば、その分だけ効果が長続きをするということ。
そこでオススメしたいのが、アロマストーンと呼ばれるアイテム。
香りが長続きするので、虫除け効果を長く維持できますよ。
ただアロマストーンは置いて使うので、使える場面は限られているかもしれませんが。
ハッカ油の虫除けを保管できる期間は?
ハッカ油を虫除けとして使う時は、スプレーという形にする事が多いですよね。
このとき大概は薄めるのですが、薄めると冷暗所で保管した場合1週間が目安になります。
ですが2~3日程度で使い切れる分量だけ作って、早めに使い終わる形にした方が良いですよ。
容器に入れておいても、臭いとかが抜けていき時間と共に効果が下がってしまいますから──。
ハッカ油の虫除けスプレーの効果範囲
虫除けとしてハッカ油を使う場合、その香りが虫除けに効果を発揮します。
ですから虫除け効果は、ハッカ油の香りが苦手な虫に飲み聴くというわけです。
そんなハッカ油の虫除け効果は、以下のような虫に効果を発揮してくれますよ。
- アブ
- ブヨ
- ハエ
- ダニ
- 蚊
- ゴキブリ
- カメムシなど
こういった虫に効果があるのですが、実はカラス、ネズミ、コウモリにも効果を発揮します。
ハッカ油を使う蚊、ゴキブリ、コバエなどへの虫除け方法
ハッカ油を使って虫除けをする場合、対象となる虫によって使い方が少し違ってくるのでその点には注意が必要です。
では各虫ごとに行うことは何かというと──。
- コバエ
○生ゴミを捨てるキッチンのゴミ箱にスプレーをする - カラスや野良ネコ
○ゴミを捨てるときゴミの袋にスプレーする - ゴキブリ
○ハッカ油を数滴小皿に垂らす
→ゴキブリの通り道や隙間に置く
○重曹(大さじ2)+ハッカ油(3滴)ならより効果的 - 蚊
○ハッカ油スプレーを肌に吹きつける
○網戸にハッカ油スプレーを吹き付ける - クモ
○ハッカ油スプレーにお酢を入れて使う - 衣類の虫除け
○ハンカチなどにハッカ油を染み込ませてタンスの中に入れておく
○臭いがつくので注意 - ダニ
○布団や枕にスプレーする
蚊やゴキブリへの虫除けに関しては、以下の記事をご確認ください。
ハッカ油を網戸に使う場合の虫除け方法
ハッカ油を網戸に使うことで、蚊などの室内への侵入を防ぐことができます。
ですが市販品と比べて効果の持続時間が低いため、2~3日間が限度となっていますよ。
このとき他の工夫も一緒に行うことで、より大きな虫除け効果を発揮してくれます。
- 網戸は目の小さい物を用意
- 窓の隙間をテープで埋める
- 網戸に貼りつけるタイプの虫除け商品と併用
ちなみに網戸にハッカ油を使った場合は、2~3日ほど効果が続くともされていますよ。
ハッカ油の虫除けスプレーを肌に!
ハッカ油の虫除けスプレーを肌に吹きかけると、その臭いで蚊などを防いでくれます。
その効果は1時間~2時間ほどで、通常の虫除けスプレーよりも、少し効果の持続時間が少ないのが特徴です。
このハッカ油のスプレーですが、濃過ぎると肌荒れの原因となるので注意をしましょう。
ハッカ油の虫除け用スプレーの作り方
ハッカ油をスプレーにする場合、目的によって入れるハッカ油の量を変える必要があります。
スーッと涼しさを感じるだけなら使うハッカ油の量は少なくて良いのですが、臭いによって虫除けをする場合はそれなりの量が必要だからです。
水道水と精製水の話
水道水には不純物が多く含まれているため、水道水を使ったハッカ油スプレーは短期間で傷んでしまいます。
ですから水道水でハッカ油スプレーを作る場合は、2~3日で使い切ることを心がけた方が良いですよ。
よって水道水で作る場合は、小さめの容器を用意しましょう。
水道水を使わないハッカ油スプレーを作るのなら
水道水を使わないのなら、精製水という物を使うと良いですよ。
精製水で作ったハッカ油スプレーは不純物が少ないので、水道水で作った場合よりも長持ちします。
それでも冷暗所で保管して1週間以内に使い切りたいところですが──。
エタノールは使わなくてもよいけど──
ハッカ油スプレーを作るとき、エタノールを使うとハッカ油と水が混ざりやすくなります。
とはいっても、あくまでエタノールは油と水を混ぜるための繋ぎなので、無くても問題はありません。
ただエタノールが無い場合は、作る時も混ざりにくいのですが、出来上がった後も使用前に良く振らないと水と油が分離していて使いものになりません。
ですから、なるべくエタノールは使った方がいいですよ。
無水エタノールと消毒用エタノールの違い
ハッカ油で使うと良いエタノール。
エタノールというのは、エタノール濃度が99.5%以上だと無水エタノール。エタノール濃度が80%前後だと消毒用エタノールと表記される。
ハッカ油で虫除けスプレーを作るときは、無水エタノールと消毒用エタノールのどちらでも良い。
ただ消毒用エタノールでIPと記載された物には、イソプロパノールが含まれており肌への刺激が強いですから避けたいところです。
ハッカ油で虫除けスプレーを作る具体的な方法
ハッカ油でスプレーを作る場合は、使用目的によってハッカ油の量を変える必要があります。
具体的には、以下のような感じになりますよ。
- ハッカ油:20~60滴
- 無水エタノール:10cc
- 精製水(水道水でも良い):90cc
- 容器
○ポリスチレン(PS)製は避ける
○使っても問題のない容器の素材
ガラス製
耐油性
耐アルコール性
ポリプロピレン(PP)
ポリエチレン(PE)
上記の材料を使って、以下の手順でハッカ油の虫除けスプレーは作ります。
- 容器に無水エタノール(10cc)を入れる
- ハッカ油を垂らす(20~60滴)
- フタをしてよく振る
- 精製水(90cc)を入れる
- フタをしてよく振る
終わりに
今回は、ハッカ油を使った虫除けスプレーについてお伝えしました。
手作りだと何が使われているのか分かるから安心と思う方と、逆に自作の物は効果が疑わしいと不安に感じる方とに二分されると思います。
ですが、手作りだとかなりの量を作れますからね。
市販されている虫除けスプレーと、ハッカ油を使う虫除けスプレーの原材料費を比較してみて、お得だと感じたら気軽に試してみるのも良いのではないでしょうか?