犬にバナナを与えても問題はありません。
とはいえ、食べ過ぎると問題があるので与える量には気をつける必要がありますが。
今回は犬がバナナを食べるとき、どのような注意点があるのかをお伝えします。
犬がバナナを食べる!
バナナを与えると、大喜びで食べる犬も多いですよね。
甘味があるのが理由とされていますが、アレルギーが無い限り与えても大丈夫ですよ。
犬がバナナを食べる時にはアレルギーに注意
犬がバナナを食べる時に最も気を付けたいのがアレルギーです。
稀にですが、バナナを食べるとアレルギー反応が出てしまう犬がいるのです。
このアレルギー反応ですが──。
- 吐き気
- 嘔吐
- 便が緩くなる
- 下痢
- かゆみ
- 腫れる
- 湿疹が出る
- 発疹が出る
これらの症状が出ないか、特にバナナを初めて食べさせる時には注意をしましょう。
また、犬にバナナを食べさせ過ぎると以下のような問題が生じるので、食べ過ぎにも注意をさせましょう。
- 便が緩くなり下痢になる
○食物繊維の摂り過ぎで - 毎日食べさせ過ぎると高カリウム血症のリスクが高まる
○バナナにはカリウムが多い - おもらしの原因になる
○バナナにはカリウムが多いため - 肥満の原因になる
○カロリーオーバーになる - 栄養が偏る
○バナナでお腹がいっぱいになり食事が食べられなくなる
腎臓病や心臓病がある場合は食べさせない
腎臓の機能が低下している場合は、カリウムがっ体に溜まりやすくなります。
この結果、低血圧や不整脈など心臓疾患の兆候が出る場合があるから、腎臓機能が落ちている場合はバナナを食べさせないようにしましょう。
犬に与えるバナナの量は?
バナナは1本でおよそ86kcal。
お茶碗の半分ほどのカロリーですから、栄養価の割にカロリーが低いと言えます。
ですが食べ過ぎると肥満になったり、カリウムの過剰摂取につながったりするので注意をしましょう。
バナナはオヤツとして犬に与えよう
犬に与えても良い果物の中でも、バナナは特に糖質が多いことで有名です。
このため、糖分の摂り過ぎになることが──。
特に小型犬の場合は、人間にとって一口サイズであっても糖分の摂り過ぎになる可能性があります。
また大きめのサイズだと喉に詰まらせることもあるので、粗いみじん切りぐらいまでカットした方が良いですよ。
犬に与えるバナナの具体的な量は?
バナナを丸ごと一本与えると多すぎて、便が緩くなったりします。
カロリーがいくら低いとはいっても、食べ過ぎると色々な問題が生じるので注意をしましょう。
では、犬に食べさせる量は具体的にどの程度なのかというと──。
- 小型犬
○5分の1程度 - 大型犬
○2分の1程度
上記の量が良いとされていますが、最初は10分の1程度から始めるのが良いかもしれません。
犬へのバナナの与え方
犬にバナナを与える場合、生のままに与える方が多いと思います。
ですが、水に薄めてジュースにしたりする方法もありますよ。
あと、バナナを焼く方法もあります。
バナナはお腹を冷やす性質があるため、少し加熱すると犬のお腹に優しくなりますよ。
人間用に加工された物は避ける
バナナを加工した商品も多くありますよね。
ですが人間用に加工された物は、添加物などが多く使われているため、犬の体には悪い場合がありますから注意をしましょう。
犬にバナナの皮は禁止!
犬にバナナの皮は、絶対に食べさせないようにしましょう。
皮は消化に悪く、場合によっては腸に詰まり腸閉そくを引き起こしたり、丸飲みして喉に詰まらせたりもします。
またバナナの皮は消化しずらいだけでなく、農薬が付着している場合があるから避けた方がよいのです。
ですからバナナを犬に与える時は、必ず皮をむいてからにしましょう。
もしも犬がバナナの皮を食べてしまった場合、特に以下のような症状が出たらすぐに病院に連れていきましょう。
- 激しい腹痛でお腹を丸める
- 呼吸に乱れが出る
- 脱水症状
- ショック症状
- 繰り返しの嘔吐
犬にバナナチップを与えても大丈夫?
犬にバナナチップを与える場合、油で揚げて砂糖でコーティングした物がほとんどなので、それらは避けるようにしましょう。
コーティングされた物は必ずダメというわけではないのですが、愛犬が肥満になる原因になります。
また油分が多いと、膵炎の原因となります。
犬用バナナチップにも注意
犬用バナナチップにも注意が必要です。犬用バナナチップの中には防腐剤が使われている物もあるからです。
このため無添加のバナナチップを求めて、自分で手作りする飼い主さんも多くいらっしゃいますよ。
食べ過ぎにも注意
バナナを生で与える場合でも、食べ過ぎには注意が必要ですが、バナナチップを犬に与える場合は食べ過ぎに一層の注意しましょう。
なぜならバナナチップは、胃の中で水分を吸って膨らみますから、大量に与えると吐き気を引き起こす原因になってしまいますよ。
他の加工したバナナは大丈夫?
バナナには色々な加工パターンがありますよね。
それらも心配になると思いますが──。
チョコバナナは、チョコレートに犬にとって毒となるテオブロミンという成分が含まれているので、食べさせないようにしましょう。
冷凍バナナや焼きバナナは、砂糖や調味料を加えてないのなら与えても問題はありません。
ただし、冷凍バナナは固いので柔らかくなるまで解凍する、焼きバナナは熱いので人は大かに覚ましてから与える。これらに注意をして与えましょう。
犬にバナナを与えるメリット!カリウムやらなんやら!
犬にバナナを与えると、当然バナナの栄養素を得られます。
では、バナナの栄養素にはどのような効果があるのかというと──。
- 数種のビタミン
○ビタミンB6を筆頭にB1、B2、ビタミンCなど
○ビタミンB群はエネルギーの代謝に不可欠な栄養素 - カリウム
○血流をスムーズにする
○筋肉の痙攣などを防ぐ - マグネシウム
○血圧を調整
○骨や歯を作る
○筋肉を作る - 繊維質
○犬の便秘予防 - 糖分
○長時間のエネルギー源 - フラクトオリゴ糖
○腸内の善玉菌やビフィズス菌を増やす
○腸内環境を整える - トリプトファン(セロトニン)
○気分を安定させる - 葉酸
○貧血の予防
○食欲不振の緩和
終わりに
今回は、犬がバナナを食べても大丈夫なのかについてお伝えしました。
基本として、皮を食べさせない、多くの量を食べさせない。この2点に気をつける必要があります。
ですが、愛犬の健康を考える場合は1日の摂取カロリーを計算して、その上で与えるバナナの量を決めるようにした方が良いですよ。
犬に食べさせるバナナは、主食ではなくあくまでオヤツという感じで扱いましょう。
犬に食べさせるのに注意が必要な物は?
人間と犬は、体質が違う。
だから同じものを食べても、人間は大丈夫でも犬には危険ということも。
例えばスイカやトウモロコシは食べさせ方に、注意をしないといけない物の1つだから気を付けたい。
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人間と犬は、歳をとるスピードが違うというのは有名な話。
やはり年齢と共に与える食事を変えたり、健康状態をチェックする頻度を変えるなどが必要となるので、愛犬の年齢は正確に知っておきたいところ。
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犬の暑さ対策関連の記事
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だから暑い日が続く夏には、色々と気を付けないといけない事がある。
例えば、家でお留守番をしてもらう場合なんかは、涼しい場所を用意しておかないと危険な状態になることもある。
車内での暑さ対策も必要
お留守番と言えば、ドライブに一緒に行って車の中にいてもらう時もある。
この時にも、夏の場合は暑さ対策が必要となる。
屋外で犬を飼っている場合の暑さ対策
愛犬を外で飼っているという方も多い。
とうぜん犬は暑さに弱い動物なので、外で飼っている場合にも夏は暑さ対策が必要となる。
このとき犬小屋の場所と飲み水については特に気を付けよう。