中秋の名月とは?意味を確認すると十五夜との違いが微妙すぎる!

中秋の名月といえばお月見ですよね。

 

この時期というのは、1年の間で特に月が美しく見えるとされており、昔からお月見が楽しまれてきました。

 

そんな中秋の名月は、十六夜という言葉と意味が似ています。

 

ですが微妙な違いがあるってご存知でしたか?

 

今回は中秋の名月とは何なのか?十六夜との違いやお供えの持つ意味、歴史などをお伝えします。

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中秋の名月の読み方は?

中秋の名月=ちゅうしゅうのめいげつと読みます。

 

中秋とは旧暦で8月を表しますよ。

中秋の名月はいつからいつまで?

中秋の名月は、毎年違う日になります。

 

中秋の名月とは旧暦の8月15日のことで、現在使われている新暦に直すとズレが生じます。

 

2018年以降の中秋の名月の日(旧暦8月15日)を新暦に直すと何日になるのかというと、以下のようになりますよ。

 

  • 2018年は9月24日
  • 2019年は9月13日
  • 2020年は10月1日
  • 2021年は9月21日
  • 2022年は9月10日
  • 2023年は9月29日
  • 2024年は9月17日
  • 2025年は10月6日

 

このうち満月の日は、2021年の9月21日、2022年は9月10日、2023年は9月29日のみ。

 

他の日は満月ではありません。

 

ですが一応は丸くなるので、満月を楽しんだ気分にはなれます。

中秋の名月とは?

中秋の名月というのは、お月見をする日です。

 

この中秋にあたる時期(旧暦で8月)の月は1年の中で特に美しいとされており、古くから特別な日だとされてきました。

中秋の名月の別名

中秋の名月には別名がいくつもあります。

 

もっとも有名な別名は、芋にちなんだ芋名月(いもめいげつ)ではないでしょうか?

 

他にも──。

 

中秋の名月の別名
  • 名月(めいげつ)
  • 満月(まんげつ)
  • 三五の月(さんごのつき)
  • 望月(もちづき)
  • 望(ぼう)

 

こういった別名がありますよ。

中秋の名月の歴史

中秋の名月は、中国から日本に伝わってきた行事です。

 

この中秋というのは、1年で最も月がキレイに見られる時期とされていました。

 

そして古くから中国には。旧暦8月の十五夜に月を眺める催しである望月という行事が行われてきました。

 

望月が平安時代に遣唐使により、日本に伝えられたと考えられています。

 

この頃は平安貴族が、船に乗り水面に映る月を楽しんでいたのだとか。

 

この頃は一般的な行事ではなく、江戸時代に入りようやく一般的に普及をすることになります。

江戸時代の中秋の名月

江戸時代に行われた中秋の名月は、収穫を祝う行事でした。

 

収穫をした里芋をお供えしていたため、現在も芋名月という別名が中秋の名月には残っています。

 

その後、お供えする物が里芋から、似た形で保存のしやすいお団子に変わっていきました。

十五夜と中秋の名月の違いは?

十五夜中秋の名月は、似ていますが少し違います。

 

十五夜というのは旧暦の15日のこと(現代歴だと9月の中旬~10月の初旬)。ですから旧暦の毎月15日のことを指します。

 

一方で中秋の名月はというのは旧暦の8月15日のみ。ですから年に一度しか来ません。

中秋の名月には満月というイメージがあるけど実は!

中秋の名月には満月というイメージがありますが、実は満月の日であることは滅多にありません。

 

それなのに、何で中秋の名月に満月のイメージがあるのか?

 

それは天文学が未発達の時代に、旧暦の15日(十六夜)を満月とみなしていたことが、現在の満月というイメージに結びついているのです。

中秋の名月:お団子やススキなどお供え物の意味?

中秋の名月は、お月見をする時に色々なお供え物をしますよね。

 

そういったお供え物にはお見が存在しています。

中秋の名月:お団子の意味は?

中秋の名月にお供えするお団子は丸いですよね。

 

なぜ丸いのかというと、2つの説があります。

お団子が丸い理由:満月に似せている

1つ目の説は満月に似せているというもの。

 

昔から月の満ち欠けに合わせて、農作業は行われてきました。

 

このため、豊作祈願やお祝いに月が関わるようになります。

 

また、そこから物事がうまくいく、幸福が満ちる、健康といった意味が月には含まれるようになりました。

お団子が丸い理由:里芋に似せている

もう一つの説は、里芋の形に似せているというものです。

 

中秋の名月は、江戸時代には収穫を祝う行事でした。

 

この頃は里芋をメインにお供えしていましたが、徐々にお団子をお供えするようになりました。

 

お団子に変わった理由は、保存がきくと言うのが大きな理由だとされています。

 

ですから、お団子は里芋の形に似せているという説もあるのです。

お団子の縁起の良いお供えの仕方

お月見でお供えするお団子ですが、以下のようにすると縁起が良いとされています。

 

縁起の良いお団子のお供えの仕方
  • お団子の大きさ
     ○十五夜にちなんで一寸5分(約4.5cm)にする
  • 少し潰す感じにする
     ○新丸だと死者の枕元に供える枕団子に似てしまう
  • 数は十五夜にちなんで15個にする

 

地域によるお供えするお団子の違い

このお団子ですが、地域によって形が違っている場合があります。

 

お団子の地域による形の違い
  • 沖縄
     ○ふちゃぎというお持ちに蒸した小豆をまぶす
     ○小豆には魔除けの意味がある
  • 関西の月見団子
     ○白い楕円形のお団子にあんこを巻く
     ○京都の収穫祭のメインが里芋だった名残だとされる

 

中秋の名月:ススキの意味は?

ススキの切り口は鋭く、指を切ってしまうことすらあります。

 

この鋭さに魔除けの意味があるとか。

 

また稲穂に見立てているという説もありますよ。

他の地域に見られるお供え

中秋の名月のお供えは、地域によって少し内容が違ってきます。

 

収穫を祝う行事として里芋などを今でもお供えする地域もありますし、旬の果物などをお供えする所もありますよ。

 

こういった旬の食材をお供えして、あとで食べることで神様とのつながりが強くなるとされています。

中秋の名月は英語で?

中秋の名月は英語だと、Harvest Moon(ハーベストムーン)。

 

このHarvestには収穫という意味があります。

 

普通の満月はfull moon(フルムーン)ですから、中秋の名月が特別扱いされているのが分かりますよね。

終わりに

今回は中秋の名月とは何かをお伝えしました。

 

中秋の名月を一言でいえばお月見をする日で、お団子やススキを飾って秋の風情を楽しみます。

 

忙しい毎日を送っている方であれば、お月見の日くらいノンビリと──っていうのもよいかもしれませんね。

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月見団子関連の記事

中秋の名月にはお月見をします。

 

このとき月見団子が付き物ですよね。

月見団子のカロリー

とうぜんですが月見団子にもカロリーがあります。

 

この月見団子のカロリーですが、餡子をつけると残酷な事になるので注意をしましょう。

月見団子の保存方法

月見団子は、少し多いんですよね。

 

ですから翌日以降も食べる事になるのですが、保存方法に気をつける事で美味しく食べられます。

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